幸い韓国はこの混乱の渦から一歩退いている格好だ。金利と為替相場は比較的安定的で、一時的に落ちた株価も回復傾向を見せている。何より他の新興国から抜け出した外国人投資資金の一部が韓国に入ってきているという点は鼓舞的であるほどだ。これまで2度の金融危機を賢く克服した経験を持っている上に、外貨準備高と経常収支黒字、短期対外債務比率などが他の新興国と明確な違いを見せているためだ。通貨危機の可能性を占うことができる対外指標はすべて韓国経済の基礎体力(ファンダメンタルズ)が過去に比べ明確に改善されたことを示している。現在では新興国を襲撃している通貨危機の暗雲が韓国まで押し寄せる可能性は極めて小さく、むしろ今回の危機を他の新興経済圏と差別化できる機会にできるとみられる。
しかし通貨危機の可能性が低いからと自然に景気が回復し国が先進国の隊列に上がれるのではない。より大きなリスクが韓国内部で芽生えているためだ。何より心配なのは2年連続の低成長構造を抜け出す明確な突破口を見つけられずにいることだ。第2四半期に韓国は9四半期ぶりに前四半期比で成長率が0%台を超えたというが、依然として年間3%にも満たない低成長の足かせから抜け出せずにいる。輸出でどうにか持ち堪えているだけで、投資と消費など内需は生き返る兆しを見せないでいる。
しかし通貨危機の可能性が低いからと自然に景気が回復し国が先進国の隊列に上がれるのではない。より大きなリスクが韓国内部で芽生えているためだ。何より心配なのは2年連続の低成長構造を抜け出す明確な突破口を見つけられずにいることだ。第2四半期に韓国は9四半期ぶりに前四半期比で成長率が0%台を超えたというが、依然として年間3%にも満たない低成長の足かせから抜け出せずにいる。輸出でどうにか持ち堪えているだけで、投資と消費など内需は生き返る兆しを見せないでいる。
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