裁判所が脱北者情報を北朝鮮に渡した容疑(国家保安法違反)などで起訴されたソウル市の公務員ユ被告(33)の主な容疑に対し、「証拠が足りない」として無罪を宣告した。
ソウル中央地裁は脱北華僑出身のソウル市公務員ユ被告の国家保安法違反容疑に対しては無罪と判断し、北離脱住民保護および定着支援法、旅券法違反容疑だけ有罪と認め、懲役1年・執行猶予2年、追徴金2565万3170ウォン(約230万円)を言い渡した。
核心証人であるユ被告の妹の証言が客観的な証拠と一致しない点などが無罪の根拠となった。妹は捜査機関の調査で、2012年の旧正月ごろの1月22-24日、兄のユ被告が北朝鮮会寧に行った後、中国延吉にある家に帰り、「北朝鮮保衛部と事業をした」と話した、と述べた。また、ユ被告のスマートフォンで、北朝鮮に置いてきたアルバムの写真を撮ってきたのを見た、とも話した。
国家情報院はこの写真を証拠に提出した。しかしこれは事実でないことが明らかになった。該当写真のファイルの位置情報は、北朝鮮ではなく中国延吉と確認された。また、北朝鮮に滞留したという期間に中国で撮った他の写真も証拠として提出された。アルバムも延吉で保管中である点も立証された。
ソウル中央地裁は「妹が捜査機関で述べた内容が客観的証拠と一致しなかった点が多く、信憑性が落ちる」と明らかにした。また「妹の陳述内容は経験せずには述べにくいと思われるほど具体的であるため、ユ被告が公訴事実のような犯行をしたのではと疑われる」としながらも、「しかし妹の証言がユ被告が脱北者情報を北に渡したという容疑を立証するほぼ唯一の証拠であることを勘案すると、合理的な疑いの余地がある」と無罪の理由を説明した。
ソウル中央地裁は脱北華僑出身のソウル市公務員ユ被告の国家保安法違反容疑に対しては無罪と判断し、北離脱住民保護および定着支援法、旅券法違反容疑だけ有罪と認め、懲役1年・執行猶予2年、追徴金2565万3170ウォン(約230万円)を言い渡した。
核心証人であるユ被告の妹の証言が客観的な証拠と一致しない点などが無罪の根拠となった。妹は捜査機関の調査で、2012年の旧正月ごろの1月22-24日、兄のユ被告が北朝鮮会寧に行った後、中国延吉にある家に帰り、「北朝鮮保衛部と事業をした」と話した、と述べた。また、ユ被告のスマートフォンで、北朝鮮に置いてきたアルバムの写真を撮ってきたのを見た、とも話した。
国家情報院はこの写真を証拠に提出した。しかしこれは事実でないことが明らかになった。該当写真のファイルの位置情報は、北朝鮮ではなく中国延吉と確認された。また、北朝鮮に滞留したという期間に中国で撮った他の写真も証拠として提出された。アルバムも延吉で保管中である点も立証された。
ソウル中央地裁は「妹が捜査機関で述べた内容が客観的証拠と一致しなかった点が多く、信憑性が落ちる」と明らかにした。また「妹の陳述内容は経験せずには述べにくいと思われるほど具体的であるため、ユ被告が公訴事実のような犯行をしたのではと疑われる」としながらも、「しかし妹の証言がユ被告が脱北者情報を北に渡したという容疑を立証するほぼ唯一の証拠であることを勘案すると、合理的な疑いの余地がある」と無罪の理由を説明した。
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