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韓国女性監督の作品が初めて日本映画の‘顔’に…アカデミー賞に出品(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

映画「かぞくのくに」で、25年ぶりに北朝鮮から日本に来た兄(左から2人目、井浦新)が妹(左、安藤サクラ)と夕食を一緒に食べている。脳腫瘍という診断を受けた兄に直ちに帰国指示が出る(写真Star Sands)。

在日同胞女性ヤン・ヨンヒ監督(48)の「かぞくのくに」が日本映画を代表して、来年2月にアカデミー賞外国語映画賞部門に出品される。韓国女性監督の作品が日本映画の‘顔’に選ばれたのは初めてだ。

先月日本で公開された「かぞくのくに」は、年初にベルリン映画祭で国際アートシアター連盟賞を受賞した。モントリオール・釜山(プサン)など海外映画祭12カ所への出品も決まった。

映画は1960-70年代の北送事業(朝鮮総連系同胞の北朝鮮帰国事業)でもう一つの「分断」の生活を送る在日同胞の悲哀を描いている。監督自身の体験に基づくものだ。北送事業で北に行った兄(井浦新)が腫よう治療のために25年ぶりに日本に戻り、妹(安藤サクラ)ら家族と貴重な時間を送っていたが、北朝鮮からの突然の帰国指示で1週間でまた別れることになる。北朝鮮から来た監視員役は映画「息もできない」のヤン・イクジュン監督。


実際、ヤン監督の3人の兄は10代の時に北朝鮮に渡った。2人が北で生存している。ドキュメンタリー2作品(「ディア・ピョンヤン」「愛しきソナ」)が北朝鮮を批判したという理由で北朝鮮入国禁止通知を受け、ヤン監督は北の家族に会えない。

「かぞくのくに」はさらに敏感な内容を扱っている。兄さんが北に帰りながら妹に「情報収集をするスパイになってくれないか」と提案する場面だ。ヤン監督は電話インタビューで「実際にあったこと。迷った末、映画に入れた」と語った。

--なぜ迷ったのか。

「今でも北朝鮮入国禁止状態だが、これが映画に入れば北の家族とさらに遠ざかるのではと思った。それでも公論化すれば北朝鮮が在日同胞にこれ以上そんなことはさせないだろうと考えた。当時、私が断り、兄はむしろ安心するような表情だったが、それでもっと胸が痛んだ。反北映画でも親北映画でもない。普遍的な家族の話だ」



韓国女性監督の作品が初めて日本映画の‘顔’に…アカデミー賞に出品(2)

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