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「東アジアは不確実性の空間…米中関係によって未来変わる」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
李洪九(イ・ホング)元首相(1986年政治学会長歴任)は22日、「韓国では政治学者が勉強しなければならない事件が毎日起きる。迂余曲折が本当に多い国」と話した。今年で創立60周年を迎える韓国政治学会(ユ・ホヨル会長)が主催した、2013韓国政治世界学術大会でのことだ。

高麗(コリョ)大学で「世界と韓国政治:影響と貢献」というテーマで開かれた学術大会は23日まで2日間行われる。約150人の外国学者を含む500人余りの韓国・東アジアの専門家が参加する。各国の政治学者は「変わる環境の中の東アジア国際関係」をテーマにした総会セッションを筆頭に北核イシュー、日本の保守化、国内政治環境など多様なテーマを議論した。

◆米中覇権競争の核心空間=総会セッションで発表者として出た米国ダートマス大学のマイケル・マステンディーノ教授は「東アジアの未来は米中関係によって動くだろう」と展望した。彼は「『中国の輸出と米国の消費』という形態で維持された両国の協力的関係が、2008年の金融危機以降変わってきている」として「友国でありながらも友国ではない曖昧な関係として両国が韓国に求愛する中、(韓国に)有利な局面が進行される可能性がある」と予想した。


ソウル大学の鄭在浩(チョン・ジェホ)教授は「東アジアは不確実性の空間」だと診断した。「中国は『和平崛起(くっき)(平和にそびえ立つ)』として、平和的な転換を話しながらも米国と軍事分野では角を立てている。中国の急成長とこれを憂慮する米国の“アジア回帰”政策により、東アジアは覇権競争の核心空間になっている」というのが鄭教授の評価だ。

◆安倍、右翼路線の急転換の可能性=「安倍晋三首相の右翼の歩みは、多くの日本人も驚かせた」。東京大学の猪口孝名誉教授の話だ。その一方で彼は「米国のニクソン大統領が保守の立場を大きく傷つけないまま米中関係を正常化したように、ある日突然和解ムードのための妥協案を出すこともある」として「安倍首相は右翼だから右翼の人々を説得できるだろう」と見通した。これに対して延世(ヨンセ)大学のソン・ヨル国際大学院長は「東アジアには歴史に起因した感情の問題がある」として「日本は周辺国が望むようなレベルで謝罪しなかったし、これは領土問題などと容易に結びついて安保状況を悪化させうる部分だ」と指摘した。

◆北朝鮮の「市場」と「核」=分科別セッションで梨花(イファ)女子大学のパク・ヨンジャ研究教授は「1990年代の北朝鮮の大飢饉の時に壊れた補給体制に代わって市場が北朝鮮の住民に食糧を供給し体制を支える役割を果たした」として「以後『権力と資本』が結合し始め、北朝鮮の新しい中心勢力の形成につながった」と分析した。核問題に関しては「不安定な金正恩(キム・ジョンウン)体制の剛性な軍部が核を掌握するなど威嚇がより大きくなった状況」としながら「北朝鮮に『挑発すれば強く懲らしめる』というシグナルを持続的に送らなければならない」〔韓南(ハンナム)大学キム・サンテ教授〕という主張が出てきた。

尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は祝辞で「北朝鮮が一層変化した姿勢を見せるよう誘導していく」と述べた。



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