韓国・北朝鮮が秋夕(チュソク、中秋、9月19日)前後の離散家族対面に合意した中、今からでも新しい枠の対面文化を築いていくべきだという声が出ている。
2000年8月15日に最初の離散家族再会行事を開き、2010年に中断されるまで、南北は18回の対面行事を開いた。しかしこうした間歇的でイベント化された対面では、離散家族問題の根本的な解決は難しいという指摘だ。
まず、北側統制地域の金剛山(クムガンサン)で開かれていた対面行事をソウル・平壌(ピョンヤン)同時交換対面方式に変えるべきだという声が強まっている。2000年6月の最初の南北首脳会談後、第1-3回離散家族対面はソウル・平壌で同時に開かれた。南側の「失郷民」100人が航空便で平壌を訪問し、2泊3日間の日程で高麗ホテルで北朝鮮の家族に会った。北側の100人もソウルに来て家族と再会した。
しかし02年4月の第4回対面当時から北側の要求を受け入れ、金剛山に場所が変わった。その背景について、当時の丁世鉉(チョン・セヒョン)統一部長官は19日、「北側は『率直に、人民にソウルを見せるのが負担になる』という意向を明らかにしてきた」と伝えた。北側住民が南側の発展に動揺し、北に帰ってから噂を広めるのを憂慮したということだ。
北側の強い要求を受け入れた金剛山対面は高齢の離散家族には苦痛だった。交通が不便な金剛山まで行かなければならず、宿泊施設も問題だった。何よりも自らの所轄区域であることを前面に出した北側の高圧的な態度のため、毎回綱渡りの状況で行事が開かれた。
04年の第9回対面行事では、南側進行要員が岩に掘られた「天(チョン)出名将」という文字について「賎(チョン)民出身の将軍という意味か」と冗談を言うと、北側は謝罪を要求し、対面行事を中断させた。第13回対面があった06年には、拉致被害漁民の家族の再会を報道した韓国の放送記者を制止し、衛星送出車両にまで侵入して放送テープを奪っていく事件もあった。韓国側離散家族を担保にした行動だった。
統一部も金剛山対面の問題点を把握している。しかし今回は朴槿恵(パク・クネ)大統領が8月15日の演説で提起した秋夕前後の対面行事実現に集中するという立場だ。当局者は「長期にわたり金剛山対面方式が定着したうえ、現地に私たちが面会所を設置した点も、場所を移すのが負担になる部分」と説明した。
しかし開城工業団地当局者会談の過程で過去の会談の枠から抜け出した接近が成果を出したように、離散家族の対面も「発展的正常化」が必要だと、専門家は指摘している。成均館大のヨム・ドンジェ国家安保戦略大学院長は「金剛山観光の再開と離散家族の対面を連係させようとする北側の意図に巻き込まれず、ソウル・平壌対面を積極的に貫徹する必要がある」と提言した。
今回の秋夕対面を契機に、定例化と対面規模の拡大も推進されるべきだという声も多い。約12万人の南側対面申請者のうち約5万人が再会できずに死亡している状況で、毎回100人ずつ会う以前の方式には限界があるということだ。東国大北朝鮮学科のキム・ヨンヒョン教授は「対面の回数を増やし、方法も多様化する必要がある。画像対面と書信交換の拡大が最も現実的な方法」と話した。
金剛山のほか、南側地域にも常設面会所を設置しようという指摘もある。
2000年8月15日に最初の離散家族再会行事を開き、2010年に中断されるまで、南北は18回の対面行事を開いた。しかしこうした間歇的でイベント化された対面では、離散家族問題の根本的な解決は難しいという指摘だ。
まず、北側統制地域の金剛山(クムガンサン)で開かれていた対面行事をソウル・平壌(ピョンヤン)同時交換対面方式に変えるべきだという声が強まっている。2000年6月の最初の南北首脳会談後、第1-3回離散家族対面はソウル・平壌で同時に開かれた。南側の「失郷民」100人が航空便で平壌を訪問し、2泊3日間の日程で高麗ホテルで北朝鮮の家族に会った。北側の100人もソウルに来て家族と再会した。
しかし02年4月の第4回対面当時から北側の要求を受け入れ、金剛山に場所が変わった。その背景について、当時の丁世鉉(チョン・セヒョン)統一部長官は19日、「北側は『率直に、人民にソウルを見せるのが負担になる』という意向を明らかにしてきた」と伝えた。北側住民が南側の発展に動揺し、北に帰ってから噂を広めるのを憂慮したということだ。
北側の強い要求を受け入れた金剛山対面は高齢の離散家族には苦痛だった。交通が不便な金剛山まで行かなければならず、宿泊施設も問題だった。何よりも自らの所轄区域であることを前面に出した北側の高圧的な態度のため、毎回綱渡りの状況で行事が開かれた。
04年の第9回対面行事では、南側進行要員が岩に掘られた「天(チョン)出名将」という文字について「賎(チョン)民出身の将軍という意味か」と冗談を言うと、北側は謝罪を要求し、対面行事を中断させた。第13回対面があった06年には、拉致被害漁民の家族の再会を報道した韓国の放送記者を制止し、衛星送出車両にまで侵入して放送テープを奪っていく事件もあった。韓国側離散家族を担保にした行動だった。
統一部も金剛山対面の問題点を把握している。しかし今回は朴槿恵(パク・クネ)大統領が8月15日の演説で提起した秋夕前後の対面行事実現に集中するという立場だ。当局者は「長期にわたり金剛山対面方式が定着したうえ、現地に私たちが面会所を設置した点も、場所を移すのが負担になる部分」と説明した。
しかし開城工業団地当局者会談の過程で過去の会談の枠から抜け出した接近が成果を出したように、離散家族の対面も「発展的正常化」が必要だと、専門家は指摘している。成均館大のヨム・ドンジェ国家安保戦略大学院長は「金剛山観光の再開と離散家族の対面を連係させようとする北側の意図に巻き込まれず、ソウル・平壌対面を積極的に貫徹する必要がある」と提言した。
今回の秋夕対面を契機に、定例化と対面規模の拡大も推進されるべきだという声も多い。約12万人の南側対面申請者のうち約5万人が再会できずに死亡している状況で、毎回100人ずつ会う以前の方式には限界があるということだ。東国大北朝鮮学科のキム・ヨンヒョン教授は「対面の回数を増やし、方法も多様化する必要がある。画像対面と書信交換の拡大が最も現実的な方法」と話した。
金剛山のほか、南側地域にも常設面会所を設置しようという指摘もある。
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