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大韓航空・アシアナ航空、不振の貨物実績改善のため総力…リストラなども

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

大韓航空の趙源泰(チョ・ウォンテ)副社長

大韓航空とアシアナ航空が、貨物運送の実績改善のために腕まくりをした。景気低迷が長期化しながら貨物実績が継続して悪化し全体実績に悪影響を及ぼしているためだ。

大韓航空は18日、経営戦略本部長を担当している趙源泰(チョ・ウォンテ)副社長(38)に貨物事業本部長を兼任させた。趙副社長は韓進(ハンジン)グループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長(64)の息子で、2004年に大韓航空に入社し旅客事業本部長などを歴任した。 趙副社長に貨物部門を任せたというのはそれだけ貨物業界状況を深刻に見ているという意味だ。大韓航空の関係者は「責任経営の強化を通じて貨物部門の実績を回復させるための措置」と話した。大韓航空はまた、これまで貨物事業本部長だったカン・キュウォン専務(59)をアメリカ地域本部長に転補発令した。航空貨物の最大市場に貨物専門家を送ってその地域の営業力を引き上げるという二重の布石だ。

大韓航空は2004年から6年連続で貨物運送世界1位だった。だが景気低迷が長引き物流量が減る中で2010年に1位となって以降は状況がずっと悪くなっている。業界によれば今年1~5月の大韓航空の総運航便数は昨年同期より2%増えたが、貨物機運航便数はむしろ8%も減った。


貨物輸送量も30万5349トンで前年同期(34万3663トン)に比べ11%も減少した。載せる物が減ると輸送単価も一緒に下落した。大韓航空の1四半期の単価(1キロメートルあたりの支給額)は334ウォン(約30円)で昨年同期(347ウォン)より10ウォン以上減少した。大韓航空が今年第1四半期に1234億ウォンの営業赤字を記録したのは貨物部門の実績不振が決定的な役割をした。

アシアナ航空も収益性が落ちているのは同じだ。昨年貨物機2機を導入したおかげで1~5月の貨物輸送量は33万3496トンと前年同期比8%増加したが単価は305ウォンで昨年同期(322ウォン)より17ウォンも落ちた。このためにアシアナは第1四半期に売上額の小幅増加にもかかわらず322億ウォンの営業赤字となった。

ウリ投資証券のソン・ジェハク研究員は「6月にも仁川(インチョン)空港を通した貨物運送物量が20万トンをやっと超えて昨年同期より1.4%減少した」として「スマートフォンやディスプレイの輸出物量が増えないので当分は貨物業界状況の急激な改善は容易ではないものと見られる」と見通した。

このように状況反転が容易ではないが、2つの航空会社は貨物実績の改善のための総力戦を繰り広げる計画だ。

大韓航空は徹底した収益性追求に焦点を合わせた。まず貨物が充分でない場合には貨物機を飛ばさず代わりに旅客機の貨物室を利用して効率的に輸送する計画だ。またB747-400機種に比べて燃料が15%節減されて貨物をさらに多く積載できる最新貨物機種B747-8FとB777Fを投入することにした。ケニア、ナイロビ、サウジアラビアのジッダとリヤド、スリランカ、コロンボなど新規就航路線では新しい貨物需要を発掘する方針だ。花卉農家が多いナイロビでは花を、マグロやロブスターがたくさん捕られるコロンボでは海産物を発掘し抜くやり方だ。アシアナ航空も貨物路線の構造調整による効率性の改善と価格現実化に集中する予定だ。



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