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先進国では鉄道ルネサンスが起きているが、韓国は…(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
◆ロンドン2017年に時速160キロで都心貫通

2次鉄道網構築計画の代表的な事業の一つが首都圏広域急行鉄道(GTX)だ。GTXは、急速に増加する首都圏の通行量を分散させ、長距離出退勤市民の通勤時間を減らすため、京畿道が08年に提案した。ソウルの三成駅・ソウル駅・清涼里駅の3つ駅舎を拠点に、ソウルをX字に通る3つの路線が計画されている。KTXとの共用路線を含めば総延長174キロにのぼる。

A路線(東灘-KINTEX)は京畿道華城東灘2都市から板橋とソウル江南、恩平ニュータウンを通って西北部の一山KINTEX駅に向かう。B路線は仁川松島から汝矣島を通って清涼里駅まで、C路線は京畿道東北部の議政府から京畿道西南部である軍浦、衿井まで続く。


列車の最高速度は時速200キロで、現在のソウル地下鉄より3倍以上速い。路線の類型や列車の速度などで英国の「クロスレール」と似ている。完工すれば京畿道華城東灘からソウル江南三成駅まで19分、京畿道一山からは22分で到着すると予想される。現在、東灘からソウル江南までどの交通手段を利用しても1時間20分以上かかるという点を考えれば、出退勤苦痛指数が4分の1に減るということだ。京畿道一山と議政府も同じだ。

しかしGTX事業は6年間停滞している。韓国開発研究院(KDI)は2011年末、事業着手に必要な予備妥当性調査を始めたが、1年7カ月間、結果を出していない。このほか、第2次国家鉄道網構築計画に基づき前半期の事業(2011-2015年)に分類された11件のうち8件が不透明だ。国土部によると、8件のうち5件は予備妥当性調査対象にも選定されなかった。

韓国交通研究院のチェ・ジンソク鉄道政策室長は「原州-江陵鉄道および驪州-原州線は2018年平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)に合わせて急いで推進されなければならないが、政府の予算論理で阻まれている」と指摘した。

亜洲大のチェ・キジュ教授(交通システム工学)は「鉄道事業の優先順位が後回しになる理由は、新政府がこれをSOC建設の側面だけで見ているため」とし「環境・福祉政策の一つという面でも鉄道事業を評価する視点が必要だ」と指摘した。鉄道は他の陸上交通手段に比べて温室効果ガスの排出がはるかに少ないという点で、鉄道の建設が環境政策の一つになるという説明だ。

また鉄道は代表的な“交通福祉”対策に挙げられる。郊外の通勤市民の出退勤便宜性を大きく高めるからだ。現在の韓国の首都圏勤労者の25%にのぼる360万人が毎日、片道1時間以上の長距離通勤に苦しんでいる。これは経済協力開発機構(OECD)23カ国の平均通勤時間(38分)の2倍に近い。順位では22位だ。

鉄道網が不足するため、道路に乗用車があふれる。広域バスがあるが、数が不足し、停留場で20-30分ほど待つことも多い。

◆韓国は鉄道予算20%削減か

大都市広域鉄道網は住居福祉にも影響を及ぼす。鉄道網が充実すれば、相対的に住宅価格が安い郊外の豊かな住居空間で生活することができる。

チェ・ジンソク室長は「育児政策や給食問題が直接福祉なら、住居および交通問題を解決する鉄道事業は間接福祉の概念で見るべきだ」と述べた。また「道路とは違い、鉄道は新規駅舎を中心に周辺経済を活性化させる機能にとどまらず、郊外都市を一つの首都生活圏として結びつけ、広域圏内の相対的な経済・文化格差を減らす役割もする」と述べた。

ソウル大のコ・スンヨン教授(建設環境工学)は「先進国が国家競争力と間接福祉レベルで鉄道に投資しているという点に注目すべき」とし「政治的な利害関係ではなく、経済・産業的な効果と環境問題を長期的な観点で考慮し、鉄道投資計画を推進する必要がある」と述べた。



先進国では鉄道ルネサンスが起きているが、韓国は…(1)

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