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【社説】韓日中賢人会議の共通漢字800字選定

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国と日本、中国は漢字文化圏の3つの軸だ。話せなくても漢字さえ書ければ3カ国の国民間ではある程度コミュニケーションが可能だ。欧州の古典文化を理解するためにはラテン語がわからなければならないように、韓日中3カ国の東洋文化を理解するには漢字を知らなくてはならない。漢字は韓日中の知的・文化的疎通を可能にする媒介であり連結の輪だ。3カ国の各界著名人で構成された韓日中賢人会議が共通漢字800字を選定し発表したことに大きな意味を付与する理由だ。

「未来を指向する韓日中協力」をテーマに8日に北海道洞爺湖町で開かれた第8回会議で韓日中賢人会議は日本の教育用基礎漢字1006字と中国の常用漢字2500字、韓国の基本漢字900字を基に共通漢字800字を導き出した。賢人会議の評価通り3カ国の若者たちがこの800字を学べばある程度相手の言語を理解できる知的基盤が用意されるわけだ。共通漢字選定が韓日中未来世代の人文交流と文化的疎通を強化し促進する契機になることを期待する。

共通漢字といっても3カ国が書く字体には差がある。韓国は正字を使うが日本は略字、中国は簡体字を使っている。字は同じだが意味が異なる場合もある。共通漢字を実際に活用するためにはこうした部分に対する検討と議論も必要だろう。賢人会議の共通漢字選定を契機に韓日中協力事務局が一肌脱いで3カ国政府レベルの活用策をまとめる必要があると考える。小学校だけ卒業しても常用漢字800字がわかるよう学校教育過程と連係させるのもひとつの方法になるだろう。


歴史と領土問題をめぐる対立で韓日中3カ国政府レベルの対話は事実上ふさがれている状態だ。上半期に開く予定だった韓日中首脳会談が失敗に終わったし、韓日、日中首脳会談も開かれずにいる。このような状況で韓日中賢人会議が支障なく開催され新たな協力アジェンダを提示したことはそれ自体で意味が大きい。民間交流が韓日中協力の土台であることを改めて確認させる。



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