◇領土含む歴史的な澱も放置してはならない
李洪九元首相=2006年に3カ国の指導者が集まりこの会合を発足させたのは、未来に対する自信が広がった当時の楽観的雰囲気が反映されている。いま改めてわれわれ3カ国が楽観論を持てないかという思いを持つ。2008年に始まった世界的金融大乱と不景気の中でも東アジアは比較的安定している。3カ国間の自由貿易協定(FTA)に向けた政府レベルの交渉が始まった。北東アジア地域共同体発展の可能性を具体化する第一歩になるだろう。
だが、3カ国の多くの国民が不安に思う問題がある。核武装に関する限り中国を唯一の核保有国と認定し比較的安定を維持してきた東アジアの国際関係に、北朝鮮の無謀な決定が深刻な波紋を起こしている。また、ミサイルが飛び回る状況でFTAが進展するのは難しい。3カ国だけでなく関係当事国が力を合わせ早い時期に解決の糸口を見つけなければならない。核問題に劣らず重要なのは領土問題を含む未決問題をめぐる北東アジア3カ国間の歴史認識の乖離だ。それは感情的対立につながりかねない引火性を内包しているため絶対に放置してはならない。
◇北東アジアの利益ために国際舞台で共同歩調を
曽培炎元中国副首相=韓日中3カ国とも「夢」を語る。中国は復興の夢を、韓国は国民幸福の夢を、日本は美しい国の夢を指向する。相互経済的依存性が高い3カ国は互いに協力し、補完してこそこの夢をかなえることができる。韓日中3カ国においては「1+1+1=3」ではなく、「1+1+1>3」だ。3カ国協力を通じ北東アジアの平和と安定、そして発展を成し遂げることこそわれわれがともにやらなければならない「北東アジアの夢」だ。3カ国の経済規模はすでに世界の経済規模の20%を超える。国際事案に積極的に参加し、北東アジアの利益のために同じ声を出さなければならない。3カ国はすべてエネルギー輸入国だ。資源市場で共同歩調を取らなければならない。何より重要なのは民衆の心が通じなければならない。民意の土台がなければ相互協力は制限されざるを得ない。このためには地方政府・企業・大衆など多層的な協力プラットホームを作らなければならない。特に青年たちが3カ国協力の利益を感じられるようにしなければならない。
◇民族主義緩和、3カ国自治体間交流が答
福田康夫元日本首相=われわれ3カ国は地理・歴史・経済・政治的に密接な、切っても切れない関係だ。今回の会議で3カ国協力を拡大しともに繁栄するための知恵を集めることを期待する。現在の対立状況を克服し、成熟した関係を構築するためにはまず3カ国の共通懸案を探さなければならない。私は3カ国が協力すべき3つの分野として、▽高齢化社会への対応▽環境とエネルギー問題▽地方単位の協力を提案する。超高齢社会に入っている日本と韓国、そして2005年から2030年の間に65歳以上の高齢人口が2倍に増えることになる中国のすべてが少子高齢化問題を深刻に悩まなければならない。
中国はシェールガス埋蔵量が最も多い国だ。3カ国の技術開発で環境とエネルギー問題を克服しなければならない。このために3カ国の産官学が協力できる分野は多い。日本と中国の各都市を結ぶ直行便は週600便、韓国と日本の間は670便に達する。地方自治体間の直接的な交流は最近増えている偏狭な民族主義を弱めることができる。地方と地方の交流は韓日中がともに繁栄し、安定した関係を構築するのに大変重要な要因だ。
李洪九元首相=2006年に3カ国の指導者が集まりこの会合を発足させたのは、未来に対する自信が広がった当時の楽観的雰囲気が反映されている。いま改めてわれわれ3カ国が楽観論を持てないかという思いを持つ。2008年に始まった世界的金融大乱と不景気の中でも東アジアは比較的安定している。3カ国間の自由貿易協定(FTA)に向けた政府レベルの交渉が始まった。北東アジア地域共同体発展の可能性を具体化する第一歩になるだろう。
だが、3カ国の多くの国民が不安に思う問題がある。核武装に関する限り中国を唯一の核保有国と認定し比較的安定を維持してきた東アジアの国際関係に、北朝鮮の無謀な決定が深刻な波紋を起こしている。また、ミサイルが飛び回る状況でFTAが進展するのは難しい。3カ国だけでなく関係当事国が力を合わせ早い時期に解決の糸口を見つけなければならない。核問題に劣らず重要なのは領土問題を含む未決問題をめぐる北東アジア3カ国間の歴史認識の乖離だ。それは感情的対立につながりかねない引火性を内包しているため絶対に放置してはならない。
◇北東アジアの利益ために国際舞台で共同歩調を
曽培炎元中国副首相=韓日中3カ国とも「夢」を語る。中国は復興の夢を、韓国は国民幸福の夢を、日本は美しい国の夢を指向する。相互経済的依存性が高い3カ国は互いに協力し、補完してこそこの夢をかなえることができる。韓日中3カ国においては「1+1+1=3」ではなく、「1+1+1>3」だ。3カ国協力を通じ北東アジアの平和と安定、そして発展を成し遂げることこそわれわれがともにやらなければならない「北東アジアの夢」だ。3カ国の経済規模はすでに世界の経済規模の20%を超える。国際事案に積極的に参加し、北東アジアの利益のために同じ声を出さなければならない。3カ国はすべてエネルギー輸入国だ。資源市場で共同歩調を取らなければならない。何より重要なのは民衆の心が通じなければならない。民意の土台がなければ相互協力は制限されざるを得ない。このためには地方政府・企業・大衆など多層的な協力プラットホームを作らなければならない。特に青年たちが3カ国協力の利益を感じられるようにしなければならない。
◇民族主義緩和、3カ国自治体間交流が答
福田康夫元日本首相=われわれ3カ国は地理・歴史・経済・政治的に密接な、切っても切れない関係だ。今回の会議で3カ国協力を拡大しともに繁栄するための知恵を集めることを期待する。現在の対立状況を克服し、成熟した関係を構築するためにはまず3カ国の共通懸案を探さなければならない。私は3カ国が協力すべき3つの分野として、▽高齢化社会への対応▽環境とエネルギー問題▽地方単位の協力を提案する。超高齢社会に入っている日本と韓国、そして2005年から2030年の間に65歳以上の高齢人口が2倍に増えることになる中国のすべてが少子高齢化問題を深刻に悩まなければならない。
中国はシェールガス埋蔵量が最も多い国だ。3カ国の技術開発で環境とエネルギー問題を克服しなければならない。このために3カ国の産官学が協力できる分野は多い。日本と中国の各都市を結ぶ直行便は週600便、韓国と日本の間は670便に達する。地方自治体間の直接的な交流は最近増えている偏狭な民族主義を弱めることができる。地方と地方の交流は韓日中がともに繁栄し、安定した関係を構築するのに大変重要な要因だ。
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