朴槿恵(パク・クネ)大統領が30日午前10時40分ごろ、中国西安の秦始皇帝秦俑博物館3号坑に入るとすぐに1000人余りの中国人観光客が手を振って歓呼していた。朴大統領は自身も手を振りながら呼応して「ありがたいばかり」と謝意を表した。
しかし都心に入るとすぐに全く違う姿が視野に入ってきた。西安中心部の鐘楼の近くには唐王朝の全盛期を連想させるイスラム街が残り不夜城をつくっていた。都心から少し抜け出せば高層ビルや高層マンションが天を突き刺すようにそびえていた。相当数のマンションの屋上屋根が中国伝統様式の装飾で美しくほどこされていた。過去と現在の共存だった。
都心郊外の建設現場は活気が感じられた。中国政府が立ち遅れた西部地域を開発するために大々的なインセンティブを提供する中、最近ここにはインテル・IBM・クアルコムなどのICT(情報通信技術)や宇宙航空などの先端産業が次から次へと誘致されている。韓国企業も100社以上が進出している。
サムスン電子は70億ドルを投資して半導体工場を建設している。半導体工場の建設が真っ最中のハイテク開発区には「サムスンプロジェクトをはやめて山西省投資環境の模範事例をつくろう」という意味の中国語のプラカードがあちこちに張り出されていた。朴大統領もこの日、西安地域の同胞懇談会で「昔、シルクロードの始まりの地となった西安は今、西部大開発の中心都市」として「“中国の夢”の出発地点であると同時に、韓国にとっても無限の可能性が開かれる所」と強調した。また半導体建設現場を訪問して「西安の半導体工場が、両国共同体の発展に大きな寄与となるよう願う」と芳名録に書いた。
朴大統領「西安、韓国にも無限の可能性が開かれる所」(2)
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