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【コラム】金正日が見た盧武鉉のNLL放棄(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
2007年10月3日、任期末の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領はロマンチックでありながらもあせって見えたが、その情熱だけは買えるものだった。結局私は彼の情熱に感服し軍事的に敏感な海州(ヘジュ)を渡すことにした。代わりに盧大統領は西海上の頭痛の種である北方限界線(NLL)問題を解決すると私に約束した。当時私と盧大統領が交わした2次対話録の末(南朝鮮国家情報院が公開した会議録102ページ)には心配と決意が埋まっていた。

私=「ここにわれわれの合意したことに対し疑問点は…?私たちはまぁ…」

大統領=「ありません。とても良いです」


私=「金大中(キム・デジュン)大統領は6・15宣言、大きな宣言をひとつ作ってお帰りになったが…今回の盧大統領は実務的に(中略)…もっとやらなくてはならない荷物をたくさん背負って行くことになりました」

大統領=「私が望むことは時間を遅らせないようにということで…また、次の大統領が誰になるかわからないから…後ずさりしないように…くさびをちょっと打ち込もう」

私=「私はこのように大満足しています」。

私は盧大統領が背負うことになる荷物を心配したし、彼は釘を刺すと決意した。

私はまぁ、2次会談に入る前にわが軍の将官らから「南朝鮮がNLLを放棄する条件の下に海州港を出しても大丈夫だ」という確答を受けたので(71~72ページ)難しいことはなかった。心配は盧大統領がソウルに帰りNLL放棄の手順を踏む時にぶつかる難関だった。

具体的に、「南朝鮮が引いたNLLと、その下にわが共和国が引いた軍事境界線を、双方がともに法で放棄する」という内容を私が提案し、11月中に平壌(ピョンヤン)で国防部長官と人民武力部長が会って実務的にこれを協議することにしたのだ。

盧大統領は自身が構想する西海平和協力地帯の核心である海州を得られるということに興奮したのか、「NLL放棄は実際に可能なのか」に対する私の疑問を最小限4回にわたる返事ですべて洗い流してくれた。

「西海平和協力体制が既存のすべての境界線や秩序に優先する」「実務協議を継続していけば私の任期中にNLL問題はみな治癒される」「NLLより強力なもの」「私は自信を持ちます。憲法問題が度々出ているが憲法問題は絶対ではない。いくらでも私が対抗していくことができる。最も大きい目標としていた問題(西海平和協力地帯)を委員長が承認して下さった」(72~74ページ)



【コラム】金正日が見た盧武鉉のNLL放棄(2)

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