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<南北首脳会談対話録公開>盧元大統領「私が見ても息苦しい」…NLL放棄発言の真相は?

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
24日に公開された「2007首脳会談会議録」の全文を見ると、当時は西海(ソヘ、黄海)の北方限界線(NLL=Northern Limit Line)問題が核心の話題だったことが分かる。A4用紙103ページの会議録全体分量のうち、12ページにわたりNLL問題が登場する。盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領と金正日(キム・ジョンイル)総書記は別の話題を議論しながらも、また何度かNLL問題に戻って対話するなど、特別な関心を見せた。

発言内容だけを見ると、両首脳は西海NLL近隣の海上を平和水域として宣言し、緊張の緩和を推進したとみられる。しかし盧大統領の言及は十分にNLL放棄発言と見なせるというのが、政府当局と専門家の指摘だ。

首脳会談で金正日総書記は「われわれ(北)が主張する軍事境界線と南側が主張する北方限界線、この間にある水域を共同漁労区域、または平和水域を設定すればどうか」と提案した。


盧元大統領は会談を始めながら北朝鮮体制宣伝マスゲームの「アリラン」公演を評価し、外国首脳との会談で北側報道官の役割をしたと相手に雰囲気を合わせると、金正日がNLL問題を持ち出したのだ。盧元大統領は「私も関心が多い」とし「私が見ても息苦しい。それ(平和水域)を南側にして解決すればいいが…」と答えた。

金正日が言及した北側海上境界線は1999年9月に北朝鮮軍部が一方的に宣言したものだ。韓国領土のペクリョン島など西海5島を北朝鮮水域に含めるという絶対に受け入れられない主張だが、このラインとNLLの間の水域を平和水域にしようという金正日の提案に盧元大統領が意気投合したのだ。あたかも日本が独島(ドクト、日本名・竹島)を自国の領土だというのを認め、独島を韓日両国が共同所有・管理する島にしようという要求を受け入れるのと同じだ。

NLLは停戦協定直後の53年8月末にマーク・クラーク国連軍司令官が宣言した。海軍力が無力化した北朝鮮海域を韓国軍が侵犯できないよう制限する、北側としては有難いラインだった。59年に発行された北朝鮮中央年鑑もNLLを海上分界線と表示した。

73年にNLLを意図的に43回侵犯したが、92年の南北基本合意書採択当時はNLLを事実上認めた。しかし99年6月に延坪海戦を起こし、同年9月には一方的な海上分界線を持ち出した。ところが軍統帥権者の盧元大統領は「(NLL議題を)軍事会談に入れておくと喧嘩ばかりして…」と軍を蔑視するような発言をした。また「NLLが怪物のようにむやみに触れられないものになった」とし、国内のNLL死守世論を批判した。

首脳会談直後にNLL譲歩疑惑が提起されると、政府は「NLLライン上に南北等距離・等面積に設定した平和水域に合意したにすぎない」と説明した。NLLを遵守する前提で共同漁労などをするかのように説明したが、こうした釈明は偽りと判明する可能性が高まった。



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