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【コラム】韓国経済が低成長に陥った理由は…(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国政府は今、未来を支える産業を見つけ、雇用を増やすために、創造経済を強調している。創造経済といえば、多くの人々が情報通信技術(ICT)と関連づけて考える。しかし創造経済は特定産業でのみ可能なことではないはずだ。プラスチックの発明や韓国プラスチック産業の第一歩に見られるように、創造力と情熱で人々の生活を向上させる未来有望産業を作り出せれば、それはどの分野であろうと創造経済であり、創造産業になるのではないだろうか。創造経済はまた従来の枠を破る時に始まる。魚が泳ぐのをやめれば水の流れに巻きこまれてしまうように、いま収益があるからといって安住すればその場まで守れなくなる。ラッキー化学がプラスチック開発を始めた時は未来が見えない韓国戦争(1950-53)中だったし、化粧品事業で築いたすべての財産を投入しなければならなかった。しかし企業家は他の人たちが考え出さない事業を始める時にやりがいを感じ、それが愛国の道と考えながら積極的に投資したという。

最近の韓国経済が低成長に陥った理由はいくつもあるが、世界的な競争力を持つ企業がこれ以上出てこないのが最も大きな原因ではないだろうかと思う。しかし韓国企業が創造力と情熱を発揮して挑戦できる未来有望産業はいくらでもある。プラスチック産業だけでも高機能性の素材へと発展を繰り返している。例えば太陽電池などで伝導性プラスチックの開発が進行中で、人工臓器など医学分野での活用方法も研究されている。

政府が創造経済の旗幟を掲げているが、その最大限の役割はこのための生態系をつくることだけだ。創造経済の成功のカギは結局、企業が握っている。先に述べたプラスチック産業をはじめ、鉄鋼・自動車・造船・半導体など、これまで韓国を牽引してきた主力産業はすべて無から有を創造した。韓国企業が今の事業に満足せず、創造経済の道に積極的に取り組むことを期待する。「百尺竿頭に須く歩を進め、十方世界に全身を現ずべし」という。最善を尽くしたうえで、さらに一歩先に進めば、新しい世界が姿を現すという意味だ。


イ・ドングン大韓商工会議所常勤副会長



【コラム】韓国経済が低成長に陥った理由は…(1)

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