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割引のトヨタカムリ、韓国で輸入車2位に浮上

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

トヨタカムリ

今月初め、5月の輸入車販売台数が公開されると、市場に波紋が広がった。4月まで上位10位に入っていなかったトヨタの中型車カムリ2.5モデルが過去最大の販売台数(707台)で一気に輸入車販売2位に浮上したからだ。もう少しで輸入車市場トップに君臨しているBMW520d(768台)を抜く異変を起こすところだった。韓国トヨタの関係者は「注文が急増し、在庫の底が見える状況になった。在庫さえ十分あればトップも可能だったが、惜しまれる」と述べた。

2位という結果だけでも十分に衝撃的だ。カムリは世界的なベストセラーだが、韓国では大きな注目を集めることができなかった。特に今年に入ってからは1カ月の販売台数が200-300台にとどまり、4月には170台まで落ちた。谷が深かった分、浮上も大きかった。ハイブリッドの174台まで加えると、5月に韓国で売れたカムリは計881台にのぼる。ハイブリッド専用モデルのプリウスも先月307台売れ、販売台数9位に上がった。トヨタはこれらモデルの善戦で5月の販売台数が計1314台となり、ブランド別の順位でもドイツ4社に次ぐ5位となった。 

トヨタの浮上の最も大きな理由は価格だ。トヨタは先月、カムリとプリウスをそれぞれ300万ウォン(約25万円)割引した。円安で割引の余力が生じたのだ。注目されるのは、トヨタが仕掛けた割引戦略を他の日本車企業も追随している点だ。


ホンダはアコード2.4を100万ウォン、アコード3.5とクロスツアーを200万ウォン、シビックユーロを300万ウォン割引した。日産も燃料費サポートなどの形で事実上、最大250万ウォン割引している。日産の高級ブランドのインフィニティはG25モデルの消費者価格を570万ウォン引き下げた25スマートモデルを出したのに続き、M37モデルの購買客に600万ウォン相当の割引効果を与えることにした。トヨタは6月にもカムリ2.5とハイブリッドの300万ウォン割引を維持することにした。さらにカムリ3.5 V6モデルは400万ウォン、SUVのヴェンザとスポーツカーのトヨタ86は700万ウォン割引する。

この場合、輸入車業界では日本車がドイツ車のライバルに浮上するという見方が出てきている。韓国輸入車市場はBMW・メルセデスベンツ・フォルクスワーゲン・アウディのドイツ4社が1-4位を占めている。

特に日本車の割引競争が今後も続くかどうかが注目を集めている。業界は円安局面で“実弾”が十分にあるため、日本車の割引販売は続く可能性があるとみている。変数はドイツ車の対抗だ。BMWは「MINIオリジナル」という2590万ウォンの低価型モデルを、フォルクスワーゲンは価格を500万ウォン引き下げたビートルの低価型モデル「ザ・ビートル」を出した。7月からは韓欧FTAに基づき、3.2%だった欧州輸入車の関税が1.6%に落ちる。メルセデスベンツの場合、新型Eクラスを出し、関税引き下げ分を先に反映させて価格を一部引き下げた。BMWも関税引き下げ分を反映し、5シリーズ以上の一部モデル価格を60万-120万ウォン引き下げた。



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