2013年の上海フォーラムに参加した名士の中には、1999年にノーベル経済学賞を受賞したコロンビア大学のロバート・マンデル教授がいた。“ユーロ貨幣の父”である彼は、レーガノミクスのある軸をなす“供給経済学の父”の1人だ。人民日報選定の『中国高度成長に寄与した人物トップ10』でもあるマンデル教授に5月25日上海でインタビューした。
--韓国が国際通貨関係でできることは?
「韓国は中国・日本・ロシアを隣に置いている。それ自体で韓国は巨大な地政学的イシューの中心だ。また韓国は主要20カ国(G20)としてすべき仕事がある。 韓国と似た大きさの国の通貨利益を代表することができる。カザフスタンの活動は参照するに値する。人口1500万人のカザフスタンもフォーラムを結成して通貨危機の解決過程で自分の主張をしようとしている。東アジア共同貨幣は韓国には良いが中国・日本の間が歪んだ状況では実現の可能性はない。安定的通貨体制を樹立するのは可能だ。国ごとに自国通貨を維持しながら安定した為替レートを試みることだ。そのような体制を結成するのに韓国が主導的役割をすることができない理由はない。為替レートが揺れ動くたびに韓国は損害をこうむる可能性がある。1997~98年のアジア経済危機の背景のうちの1つは中国の94年の元の平価切り下げと95~98年の円相場の下落だ」。
--21世紀の国際通貨の秩序が20世紀と違った点は?
「21世紀の最も重要なファクトは中国の浮上だが、通貨だけを問い詰めれば国際金融体制の力学構図を変えたユーロ地域の浮上が目立つ。ユーロ貨幣の登場で世界経済の主流が2つに分かれることになった。縫合が必要だ。世界経済の40%を占める“ユーロドル(Eurodollar)”の形成を含む、ユーロとは違う関係を安定化させることができるならば、それが世界経済への最大のプレゼントになるだろう。ユーロ-ドルが安定的だったならば2008年の金融危機もなかった」。
--通貨の規制は良いのか悪いのか。
「規制にも良い場合と悪い場合があるだろうが、良い規制の可能性については懐疑的だ。良い効果をみる規制もあるだろうが、悪い効果がさらに多い」。
--アップルの域外脱税論議がある。国家や国際社会が立ち上がって根絶するべきか。
「行き過ぎた脱税の追跡は結果的に否定的な結果を産むと見る。反則する人々はいるものだが、彼らを正義の名のもとに追跡する過程で自由社会の価値が毀損される結果を産む可能性もある」。
--韓国が国際通貨関係でできることは?
「韓国は中国・日本・ロシアを隣に置いている。それ自体で韓国は巨大な地政学的イシューの中心だ。また韓国は主要20カ国(G20)としてすべき仕事がある。 韓国と似た大きさの国の通貨利益を代表することができる。カザフスタンの活動は参照するに値する。人口1500万人のカザフスタンもフォーラムを結成して通貨危機の解決過程で自分の主張をしようとしている。東アジア共同貨幣は韓国には良いが中国・日本の間が歪んだ状況では実現の可能性はない。安定的通貨体制を樹立するのは可能だ。国ごとに自国通貨を維持しながら安定した為替レートを試みることだ。そのような体制を結成するのに韓国が主導的役割をすることができない理由はない。為替レートが揺れ動くたびに韓国は損害をこうむる可能性がある。1997~98年のアジア経済危機の背景のうちの1つは中国の94年の元の平価切り下げと95~98年の円相場の下落だ」。
--21世紀の国際通貨の秩序が20世紀と違った点は?
「21世紀の最も重要なファクトは中国の浮上だが、通貨だけを問い詰めれば国際金融体制の力学構図を変えたユーロ地域の浮上が目立つ。ユーロ貨幣の登場で世界経済の主流が2つに分かれることになった。縫合が必要だ。世界経済の40%を占める“ユーロドル(Eurodollar)”の形成を含む、ユーロとは違う関係を安定化させることができるならば、それが世界経済への最大のプレゼントになるだろう。ユーロ-ドルが安定的だったならば2008年の金融危機もなかった」。
--通貨の規制は良いのか悪いのか。
「規制にも良い場合と悪い場合があるだろうが、良い規制の可能性については懐疑的だ。良い効果をみる規制もあるだろうが、悪い効果がさらに多い」。
--アップルの域外脱税論議がある。国家や国際社会が立ち上がって根絶するべきか。
「行き過ぎた脱税の追跡は結果的に否定的な結果を産むと見る。反則する人々はいるものだが、彼らを正義の名のもとに追跡する過程で自由社会の価値が毀損される結果を産む可能性もある」。
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