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【BOOK】119年前の日清戦争の記憶…今、韓国はどこに(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

リチャード・C・ブッシュ著『日中危機はなぜ起こるのか アメリカが恐れるシナリオ』(韓国題名は『危険な隣人、韓国と日本』)。

『日中危機はなぜ起こるのか アメリカが恐れるシナリオ』

リチャード・C・ブッシュ著、キム・キュテ翻訳、

エコリブル、655ページ、3万5000ウォン



今まで私たちの目と耳をとらえてきた地球村の対決は、既存強国である米国と新興大国である中国の間の覇権争いだった。

体制と理念が違う2つの大国の衝突は避けられないのだろうか。歴史的には、常に新旧勢力間の衝突は不可避だったというが、それならば安保は米国に、経済は中国にとさらに依存している韓国はどのようにするべきか。しばらくこれと関連した論争が、韓国の社会を支配した。

しかし米中は大きな図体だけに成熟した姿で両国関係をうまく管理している。米国は中国に対する適切な牽制と関与を併行する“封鎖的介入(congagement)”政策で、中国は米国と争うことはあるもののその関係までは破らないという“闘而不破”の対策でというわけだ。オバマと習近平の時代を迎えては、両国が“新型大国関係”を指向中だ。お互いの核心利益を触らない線で協力していこうということだ。

この本は、東北アジアでの衝突が米中によるのではなく日中によって触発される公算がより大きいという事実を言い聞かせている。米国の代表的なシンクタンクであるブルッキングス研究所の専任研究員として、一生涯かけてアジア問題を深く掘り下げてきたリチャード・C・ブッシュ氏は「1つの山には2匹の虎は生きられない(一山不容二虎)」という中国のことわざを何度か引用して日中の衝突の可能性を説明している。

過去、韓国の私たちは、日中関係を分析する時によく両国指導者の個性に焦点を合わせたりした。靖国神社参拝を押し切る小泉純一郎のような人が日本の首相になることは、すぐに日中関係の“梗塞”として解釈した。

江沢民治下の中国も対日強硬方針を守った。北京の外交消息筋によれば江沢民は2つの国の客人は必ず自分が会わなければならないと固執した。最初は米国の客人で、自身が英語が上手だからだ。2番目は日本の客人で、反省するとは思わないので歴史を教えなければならないという理由からだ。江沢民は青年期に抗日運動をして日本の警察の犬に腕をかまれたという話がある。



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