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訪韓したノーベル賞受賞教授「理工系大学生の報国は就職でなく創業」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ダン・シェヒトマン教授。

「自分を信じなさい」。テクニオン・イスラエル工科大学のダン・シェヒトマン教授(72)は2011年にノーベル化学賞を受賞する前まで苦労が多い学者だった。先月30日の湖巌フォーラム、31日の湖巌賞授賞式に出席するために訪韓したシェヒトマン教授は1日の出国前、中央日報の記者に自分の過去について語った。

シェヒトマン教授は1982年、世界のすべての固体物質は金属のような結晶質(Crystal)物質、ガラスのような非晶質(Amorphous)物質だけが存在するという従来の学界の定説を覆す物質を最初に発見した。結晶質と非晶質の中間の準結晶(Quasicrystal)物質だった。

しかし100年以上も科学者の間で信じられてきた結晶構造の通説に反する発見であり、誰も信じなかった。しかしシェヒトマン教授は簡単には退かなかった。シェヒトマン教授は「何度も同じ実験をして電子顕微鏡で確認した結果、準結晶が存在するという私の主張が正しかった」とし「私の専門家的な力を信じたことで、歳月が流れるにつれて私の言葉を信じる学者が増え、結局30年が過ぎてノーベル賞受賞にいたった」と伝えた。


シェヒトマン教授は韓国でまだノーベル科学賞受賞者が出ていない理由について“革新性”を指摘した。論文の数は大きく増えたが、他の人たちが考えられない創意的なアイデアよりも、世界の先頭グループの後を追う実績が大半ということだ。

シェヒトマン教授はイスラエル内で企業家精神を伝える伝導師として有名だ。「技術と企業家精神」という科目を開設し、27年間にわたり講義してきた。イスラエルの理工系出身のうちエリートに選ばれるテクニオン大学の約1万人がシェヒトマン教授の授業を受けた。

シェヒトマン教授は「イスラエルが創業国家として定着するのに一助したという自負心を抱いている」と語った。自身も米国立保健院(NIH)の資金を受けて、生分解性ステントを製造する会社を設立した。

シェヒトマン教授は「理工大生が国と社会に報いるのは、良い会社に就職することではなく、企業を設立して育成し、より多くの人に職場を提供すること」と述べた。シェヒトマン教授は「若い学生に創業のロールモデルを見せることが何よりも重要だ」という考えで、自分の講義に成功した企業家を招待している。創業後に資金を調達して企業を成長させていく方法を教えるのもシェヒトマン教授の役割だ。

シェヒトマン教授は学生に「創業のために家族に手を出すことは絶対にしてはならない」と忠告する。同時に「家族関係が崩れるリスクなしに創業できるように周辺システムが整える必要がある」と強調した。

シェヒトマン教授は「イスラエルの若者は失敗に対する恐れがない」と語った。イスラエルでは一度失敗した企業家は同じ失敗をしないという信頼があるため、はるかに投資を受けやすいと説明した。



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