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【社説】若年層対象に無酒・節酒運動を行う時=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
陸軍士官学校内で発生した生徒の飲酒と性暴行事件は衝撃的だ。陸軍士官学校の生徒は伝統的に飲酒・喫煙・婚姻が禁止されているが、指導教授・訓育館・高位将校などの承認があれば品位を落とさない限度内で飲酒を許容している。だが、祭り期間中の真昼に校庭で爆弾酒を飲んで性犯罪まで引き起こしたことは、名誉とリーダーシップを前面に出している陸軍士官学校の伝統にダメージを与えたものだ。

原則的に禁酒である陸軍士官学校の生徒が飲酒事故を起こしたのも問題だが、さらに憂慮される点は、大学生をはじめとする若年層の間で勢いのとまらない暴飲文化だ。大学街では、新入生にオリエンテーションから爆弾酒をはじめとする誤った飲酒文化をまき散らし、先輩後輩・友人同士の出会いが酒から始まり酒で終わるという風土が広まっている。このため毎年、新学年の初めや祭り期間に飲酒事故が絶えず、さらに命を失うケースもたびたび起きている。若者の間で広まる誤った酒文化のゆがんだ姿だ。

大学生の飲酒を研究してきた米国ハーバード大のHenry Wechsler教授は「過去2週間に1回の席で5杯以上の飲酒をした人」を大学生暴飲者に分類しているが、この基準を適用すれば韓国大学生の約65%が該当するという。これは暴力・異性問題・飲酒運転など飲酒事故を起こすリスクが高いと指摘されている。


大学が慢性的な暴飲文化から抜け出すには自律的な無酒・節酒運動が必須だ。例として嘉泉大学は昨年、総学生会の主管で“キャンパス内の禁酒・禁煙”を宣言し、今年からは学則として講義室・学生会室・サークル部屋などでの飲酒と酒類の校内搬入を禁止した。ソウル大学・東国(トングク)大学などは今年の新入生オリエンテーションを酒なしで行い、延世(ヨンセ)大学の原州(ウォンジュ)キャンパスはすでに2009年からこれを実践中だ。大学はこのような自浄活動に積極的に参加して若者たちが節酒文化を学ぶよう支えるのが当然だ。保健・教育当局は関連インセンティブを付与するなど大学街や若年層の間で節酒文化が広まるように支援しなければならない。これは健全な社会をつくるための必須条件だ。



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