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「大統領は高級伝統文化を知らせる国家代表セールスマン」(1)

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版

趙太権(チョ・テグォン)広州窯代表

近いうちに青瓦台(チョンワデ、大統領府)の晩餐で、朴槿恵(パク・クネ)大統領が韓国の伝統酒で乾杯する姿を見られるだろう。“韓食グローバル化伝導師”趙太権(チョ・テグォン)広州窯代表がアイデアを出した。先月30日付の中央日報に「青瓦台の晩餐、ノンアルコール? NO!」と題した趙代表の寄稿が掲載された。要旨は「青瓦台の晩餐では、ノンアルコールではなく、私たちの文化商品や伝統酒1、2杯でも消費してほしい」ということだった。朴大統領が飲酒を好まないため青瓦台の食卓から酒類が徐々に消えつつあるという報道が、寄稿の背景になった。

趙代表は「青瓦台を私たちの文化の優越性を公開的に誇れる伝統文化展示場にする必要がある」とし、いわゆる「青瓦台マーケティング」の必要性を主張した。趙代表が運営する陶磁器会社の広州窯は高級蒸留式焼酎「火堯(ファヨ)」を生産している。寄稿が掲載された後、青瓦台から趙代表に連絡があった。「青瓦台の夕食に伝統酒を使うのがよいという点に共感するが、どんな酒がよいのか分からない」ということだった。現在、青瓦台は趙代表の助言を受け、韓国伝統酒振興協会から伝統酒8酒類を推薦を受けて検討中だ。

21日、趙代表と会い、「青瓦台マーケティング」の重要性と韓食グローバル化の課題について話を交わした。韓国飲食文化戦略研究院顧問の趙代表は年初、国家ブランド委員会の事業「伝統の食文化融合と国家ブランドの連係方策研究」にも責任研究員としても参加した。


--青瓦台の乾杯酒に伝統酒を使おうと提案した理由は。

「一国の代表文化を作ろうとすれば、世界トップレベルの価値を持つロールモデルをまず作らなければいけない。青瓦台は朝鮮時代でいえば王室のような存在だ。したがって青瓦台と大統領の一挙手一投足には戦略的な接近と国益レベルの投資が必要となる。大統領は歩く韓国代表モデルでありセールスマンだ。4000ウォン(約400円)の布の財布も、名前が分からない職人が作ったダチョウ革のバッグも、朴大統領が持っているということであっという間に売り切れた。酒も同じだ。大統領が青瓦台の晩餐で伝統酒で乾杯することを考えてほしい。伝統酒に集める関心が以前とは大きく変わるはずだ」

--食文化の拡散に「トップダウン」方式が必要ということか。

「そうだ。上流層が構築した高級文化は波及効果が大きい。名品が大衆の羨望を受ける理由を考えてほしい。世界で最も短期間に自国の食文化をグローバル化した国は日本だ。“世界で最も高級な料理”というイメージを作り出したからこそ可能だった。寿司1皿に50万ウォンを受ける高級化戦略を使った。フランス料理やイタリア料理も最初は王族や貴族など最上位階層が楽しむところから始まり、大衆化した。韓国の場合、酒であれ、料理であれ、伝統に基づく高級文化がないというのがグローバル化するうえで最も致命的だ。伝統文化は他の分野とパラダイムが違う。食べて飲んで着て楽しむ日常生活から誕生する。主人の目と美意識が基本となる。それが大衆に広がれば、上流層はまた別の自分たちの文化を探しに出るサイクルが繰り返される。それが“創造的破壊”ではないのか」(中央SUNDAY第324号)



「大統領は高級伝統文化を知らせる国家代表セールスマン」(2)

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