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<カンヌ国際映画祭>短編部門の最高賞を授賞…韓国映画の幅広いスペクトラムを見せた

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ムン・ビョンゴン監督

「まだ実感が沸きません。どのように反応したらいいのか…」。世界最高の芸術映画祭に数えられる第66回カンヌ国際映画祭で、短編コンペティション部門の最高賞(黄金奨励賞)を受賞したムン・ビョンゴン監督(30)の所感だ。

長短編を合わせて韓国映画が黄金奨励賞をもらったのは初めてだ。イム・グォンテク、パク・チャヌク、イ・チャンドン、キム・ギドク監督ら歴代の長編部門受賞者に続き韓国映画の幅広いスペクトラムを見せたことになる。

26日(フランス時間)、フランス南部の保養地カンヌのグランデ・ルミエール劇場で開かれた閉幕式で、ムン監督は短編コンペティション部門の受賞者として最初に舞台に上がった。映画『偽りなき者(Jagten)』などで有名なデンマーク俳優マッツ・ミケルセンが授賞者として出た。


ムン監督の受賞作は13分の短編『SAFE(原題)』だ。違法の射幸性ゲーム場で両替アルバイトをする女子大生(イ・ミンジ)と賭博中毒の人々の姿を描いた。

ムン監督は2年前にも中央(チュンアン)大学演劇映画科の卒業作品『不滅の男』でカンヌ映画祭批評家週間部門に招待されたことがある。現在パリに滞在している彼に電話で聞いた。彼は「これまでも評価が良かったが受賞できず、今回も参加することに意義を置いた。このような結果を全く予想できなかった」と話した。

--『SAFE』をつくったきっかけは。

「友人が自身の経験をもとにシナリオを書き、それを私が脚色した。資本主義社会に対するメッセージを入れることができると考えた。現代の資本主義社会のジレンマ、お金に束縛されるほかないという弊害を描いてみたかった」。

--受賞直後の反応は。

「閉幕式のパーティーで(短編部門の審査委員長である)ジェーン・カンピオン監督がとても激励してくれた。映画に緊張感があって、次の事件がどう繰り広げられるのか好奇心をかき立てながらストーリーの中に観客を引き寄せる力があると、何より強烈なメッセージが引き立って見えると話していた」。

--映画の製作費はどのように集めたのか。

「昨年、シン・ヨンギュン芸術文化財団の製作支援プログラムであるフィルムゲートに当選して500万ウォンをもらった。個人のお金300万ウォンを加えて都合800万ウォン(約72万円)で作った。撮影は昨年9月に計4回行った」。

--本当につくりたい映画は。

「ジャンルや素材はそれほど重要ではないと思っている。人々が共感できる普遍的な話をおもしろく見せながらメッセージをはっきりと伝える映画をつくりたい」。

--この頃関心がある“普遍的な話”というと。

「恋愛と結婚に関心が高い(笑)。映画でつくりたいが、どうなるのかは分からない」。

--『SAFE』をほかの国でも公開することになるのか。

「個人的に歩き回って紹介するつもりだ。海外の映画祭などで知らせたい。この映画に含まれるメッセージは広く通じるものだと思っている」。

--今後の計画は。

「ひとまずパリを旅行した後、ブラジルで仕事をしている実兄に会いに行く予定だ」。



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