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【社説】北朝鮮、韓半島非核化の意志を明らかにすべき=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の特使として中国を訪問中の崔竜海(チェ・ヨンヘ)総政治局長が、6カ国協議復帰の意思を明らかにした。09年4月に協議拒否の意思を明らかにして以来4年ぶりだ。中国の習近平国家主席に会った席でだ。これを受け、数カ月間の各種対南・対米挑発で韓半島の緊張を高めた北朝鮮が出口を模索していることが確認された。韓半島周辺情勢は対立と緊張から対話の局面に転換する契機が用意された。しかし北朝鮮の6カ国協議復帰が韓半島の非核化意志を表すものかどうかは明らかでない。

目に見える事実だけをみると、崔竜海の訪中は昨年の長距離ミサイル試験発射と今年2月の核実験で冷え込んだ中国との関係改善が主な目的とみられる。習近平主席の米国訪問と朴槿恵大統領の中国訪問を意識したものだろう。唯一の後見国である中国と距離がある時期に、韓中、米中首脳が会って韓半島問題を議論すれば、北朝鮮だけが疎外されるという懸念があったはずだ。結局、崔竜海特使が中国側に「6カ国協議復帰」を話したのは、中国の体面を立てることで両国関係を回復しようという意図と見なければならない。

2月の核実験後、北朝鮮は「米国との対話は核軍縮のための対話があるだけで、非核化のための対話は絶対にない」と何度も主張した。これをよく知る米国は、崔竜海の訪中と関連し、北朝鮮に「非核化のための誠意を見せるべき」と注文している。韓国政府も同じ雰囲気だ。中国も崔竜海特使に非核化を繰り返し強調した。結局、北朝鮮との「対話」を通じて韓半島の非核化を達成し、さらに平和を定着させることができると希望を膨らませるのはまだ難しい状況だ。


崔竜海がいう「対話」を韓国が望む「非核化のための対話」に進展させるための努力が必要な時期だ。中国側により強力に北朝鮮を説得するよう要求しなければならない。同時に北朝鮮が「非核化のための誠意ある対話」に出てくる場合、さまざまな恩恵があることを改めて強調することも必要だ。最終的には、非核化と韓半島の平和定着が北朝鮮が生存する唯一の道であることを説得力のある言葉で伝えなければならない。

何よりも北朝鮮の賢明な判断が重要だ。「挑発による緊張後に対話復帰」は、今まで北朝鮮が危機を免れるために繰り返してきた方法だ。今回も同じ計算をしているのなら、さらに深刻な国際的孤立に陥るしかない。北朝鮮は一日も早く非核化のための意志を明確に見せるべきだ。そうしてこそ崔竜海特使が述べた経済発展、民生改善のための外部環境が可能になる。韓米両国は北朝鮮が非核化に誠意を見せることを前提に、北朝鮮の経済発展を積極的に支援するという立場を伝えてきたことを、北朝鮮もよく知っているはずだ。



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