金正恩はこのようにして、側近の朝鮮人民軍総政治局長・崔竜海(チェ・ヨンヘ)を中国に特使として送った。5カ月間、北朝鮮は中国の強い反対を無視し、長距離ロケット発射と3度目の核実験を強行した。これとともに連日、殺伐な修辞(Rhetoric)を動員し、韓国と米国に戦争の脅威を与えた。北朝鮮の不動の後見人と知られた中国の威信が大きく落ちた。このため習近平主席と中国指導部は北朝鮮に中国の前で騒ぎを起こすのを容認しないと厳しく警告し、中国中央銀行は北朝鮮の対外取引を総括する朝鮮貿易銀行との取引を中断し、対北朝鮮輸出品の通関手続きを強化した。
金正恩は最初から武力挑発する考えはなかった。彼の目的は対内的に強力な指導者イメージを広めて権力基盤を強化し、米国との直接交渉を望んで口頭挑発で危機を最大限に高めたのだった。しかし米国は強力な力の誇示で対応した。アジア・太平洋地域で中国の挑戦に押されていた米国は、北朝鮮の挑発を機会と見なし、B-2、B-5などの先端戦略爆撃機を韓米合同トクスリ訓練に参加させ、韓国には米国の抑止力が健在であることを見せて北朝鮮の挑発の意志を挫き、中国にはこの地域で米国の軍事的な存在を誇示するという三重の効果を同時におさめた。原子力潜水艦の東海(トンヘ、日本名・日本海)配備は北朝鮮が最も恐れる抑止力だった。米国は金正恩と北朝鮮軍部に対し、紛争再発は北朝鮮体制の危機を意味するというメッセージをはっきりと伝えたのだ。
【コラム】非常口を探す金正뚉(2)
金正恩は最初から武力挑発する考えはなかった。彼の目的は対内的に強力な指導者イメージを広めて権力基盤を強化し、米国との直接交渉を望んで口頭挑発で危機を最大限に高めたのだった。しかし米国は強力な力の誇示で対応した。アジア・太平洋地域で中国の挑戦に押されていた米国は、北朝鮮の挑発を機会と見なし、B-2、B-5などの先端戦略爆撃機を韓米合同トクスリ訓練に参加させ、韓国には米国の抑止力が健在であることを見せて北朝鮮の挑発の意志を挫き、中国にはこの地域で米国の軍事的な存在を誇示するという三重の効果を同時におさめた。原子力潜水艦の東海(トンヘ、日本名・日本海)配備は北朝鮮が最も恐れる抑止力だった。米国は金正恩と北朝鮮軍部に対し、紛争再発は北朝鮮体制の危機を意味するというメッセージをはっきりと伝えたのだ。
【コラム】非常口を探す金正뚉(2)
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