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韓国証券市場の救援投手となったチャイナマネー

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
中国人が韓国株式市場の救援投手として浮上している。今年に入り外国人が韓国株を大量に売っているが、中国人投資家だけは過去最大の買い越しを記録している。

金融監督院が21日に明らかにしたところによると、外国人は今年1~4月の4カ月間に韓国株5兆1080億ウォン(約4704億円)相当を売り越した。特に米国が4兆540億ウォン、英国が3兆2040億ウォンと多く売却した。米国は超大型ファンド運用会社のバンガードが韓国への投資を清算しているため売りが多かった。英国は格付けが下がり万一に備え海外投資の相当部分を引き揚げた。

これに対し中国はいつになく熱心に韓国株に投資した。4月までで1兆8460億ウォン分を買い越した。4月には売りが660億ウォン多かったが1~4月の累積ではすでに昨年の買い越し規模の1兆7800億ウォンを超えた。どの銘柄を多く買ったかは公開されていない。新栄(シンヨン)証券リサーチセンター長のチョ・ヨンジュン氏は、中国が韓国投資を増やす理由を「あふれるドルを海外に送りだす政策のため」と説明した。中国は今年3月末基準でと外貨準備高が3兆4400億ドルに達する世界最大の外貨保有国だ。それなら今後中国人投資家は韓国でどんな銘柄を買うだろうか。サムスン証券のイ・ビョンファ研究員は、「中国人ファンドマネジャーは現地で企業活動を確認できる銘柄を好む」と話した。中国事業が伸びている企業が有利だという話だ。サムスン証券だけでなく中央日報が中国投資家人気予想銘柄を尋ねた大信(テシン)、東洋(トンヤン)など証券会社11社が同じ意見だった。


最も多くの証券会社が共通で挙げた銘柄はオリオンだった。11社のうち8社がオリオンを挙げた。新韓(シンハン)金融投資のチョ・ヒョンア研究員は、「オリオンは中国でチョコパイのシェアが1位、ガムが2位、スナック菓子が3位、ビスケットが4位を占めている。このように多様な分野で上位に上がった製菓会社は中国企業と海外企業を合わせてもオリオンしかない」と話した。

中国で強大なブランドパワーを持つサムスン電子と、「ザ・フェースショップ」を展開するLG生活健康もまた中国投資家の目に入る銘柄という意見が多かった。ゲーム会社のNCソフトもやはり中国人の人気株に名前を上げた。

このほか中国人旅行客が多く利用するホテル新羅(シンラ)とカジノ業者のパラダイス、GKLなどが中国人投資家に人気の銘柄として挙げられた。

反対に中国投資家が好まない業種もあった。中国と競争する産業材だ。特に超大型の中国企業がある石油化学分野は中国人投資家がほとんど関心を持たないと指摘された。



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