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世界の中心国家になれる韓国、“北朝鮮問題”のせいで…(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

尹大奎副総長は「休戦60年を過ぎても北朝鮮問題の泥沼から出られない根本的理由は希望的思考にもたれ臨機応変式の対応をしてきたため」と話した。

「東洋思想の精粋である仏教と儒教が最も華麗に花を咲かせたところが韓国です。西洋史上の源泉のひとつであるキリスト教が東洋文明圏で最も盛り上がったところも韓国ではないですか。韓国は東洋と西洋の思想の弁証法的統合を通じ東洋と西洋を包括する新しい思想が出現できる最も良い土壌を持っています」。

宗教家の話ではない。この30年にわたり法哲学と法社会学、そして北朝鮮の法律を研究してきた慶南(キョンナム)大学の尹大奎(ユン・デギュ)副総長の話だ。彼は先週『北朝鮮に対する不便な真実』という173ページの本を出した。文明の中心が西洋から東洋に移動する文明史的転換期を迎え韓国は世界の中心国になることができる絶好の機会を迎えているのに、「北朝鮮問題」という最後の敷居を越えることができず、持って生まれた長所を生かすどころか世界の笑い話になっているという切なる無念さが本のあちこちからにじみ出る。

尹副総長は「希望的思考」にもたれ北朝鮮の動きに臨機応変式に対応してきたことが休戦60年を過ぎても北朝鮮問題の泥沼から抜け出せずにいる根本的理由だ」と指摘する。現実に対する正確な診断に基づくよりも、希望と期待を基に対北朝鮮政策をまとめたために、実効性もなく、持続可能性もなかったという話だ。


彼は、認めたくないが受け入れなければならない最も重要な「不便な真実」は、中国が認めない限り北朝鮮体制は崩壊しないという点だと話す。最近中国が見せている表面的な変化にもかかわらず、少なくとも近い将来に中国が北朝鮮を捨てる可能性はないため、北朝鮮の崩壊を前提としたりこれを目標にする対北朝鮮政策は成功しないということだ。北朝鮮の体制を認め北朝鮮の生存を前提とする政策だけが対北朝鮮政策として実効性を持てるという主張だ。



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