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【コラム】韓国人が設計した「世界で最も美しい図書館」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
3月末、CNNは「世界で最も美しい図書館7カ所」を選定した。大学図書館が3カ所、市立図書館が4カ所だった。図書館が知識と情報の倉庫にとどまらず、市民の生活と密接なパブリックスペースという点を表す記事だった。その中には在独建築家イ・ウンヨン氏が設計したシュツットガルト市立図書館が含まれた。直六面体の建物のてっぺんにハングル新明朝体で書かれた「図書館」が陰刻で刻まれている。この建物は2011年10月に開館されると、世界的な注目を集め、国内のメディアに大きく報道された。最近イ・ウンヨン氏がソウルを訪問し、いくつかの大学で講演を行った。

シュツットガルト図書館は単純ながらも果敢な形態と空間、歴史の再解釈で、すぐに革新的建築と認められている。イ氏は西洋建築の重要な転換点だった古代ローマのパンテオン、18世紀の空想主義建築家エティエンヌ・ブーレーと近代巨匠建築家ミース・ファン・デル・ローエから深い影響を受けたという。

5階の中央閲覧室に入った訪問客は、MCエッシャーの版画の非現実的空間、またはメソポタミアのジグラット(Ziggurat)の歓迎を感じたりもする。半透明窓の読書室は韓国伝統建築と解釈されたりもする。多様なもの、異質なものを含蓄した建築隠喩の力だ。


一方、過度に単純な外観は周辺に排他的だという批判も受けた。これはポストモダニズムを拒否し、モダニズム精神に忠実であろうとする建築家のこだわりによるものだ。すなわちイ氏は世俗化された都市に幾何学的で純粋な形態と空間を植えようと考えた。建物の別称をスタンリー・キューブリック監督の伝説的映画「2001年宇宙の旅」に登場する「モノリス(monolith)」としたのもこのためだ。モノリスは人類文明の本質に戻ることを意味する。論争にもかかわらず、この図書館が作品性と大衆性を獲得した傑作という点に異議はないだろう。

この作品を見ながら、かつて建築界が頭を悩ませた質問がまた思い浮かんだ。「韓国的なものとは果たして何か」ということだ。日本を通じて西欧のモダニズムを受け入れた韓国が必然的に直面した問題だった。しかし最初から明快な答えのない質問だった。1990年代後半を経て、この質問は論理の中心から遠のいた。海外で勉強して経験を積んだ留学2世代が国内外で一人立ちを試みた時だった。以前の世代が西欧モダニズムの「受動的な学習者」だったなら、彼らは東洋と西洋で生じる文化的な変化をリアルタイムに受け入れた世代だった。



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