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【中央時評】韓中首脳会談の成功のカギ(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
朴槿恵(パク・クネ)韓国大統領の訪中が6月中旬に予定されている。60人を超えるタスクフォースチームが習近平国家主席との首脳会談を準備中という声も聞こえる。韓半島はもちろん、北東アジア、さらには世界舞台全体で次第に強まっている中国の影響力を考えれば、徹底的な準備は当然望ましいことだ。朴大統領が米中G2構図の下でいわゆる均衡外交を行うと強調しただけに、中国も今回の訪問を大きく期待している。

首脳会談を成功させるために何を準備するべきか。まず李明博(イ・ミョンバク)政権の事例を反面教師とする必要がある。李明博政権の韓中関係は、韓国哨戒艦「天安」事件と延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件で見られたように底にあったといっても過言でない。北朝鮮「早期崩壊論」に基づく対北朝鮮強硬政策と性急な急変事態議論が中国の強力な反発を招いたほか、「価値同盟」という旗印の下で韓日米3カ国の軍事協調を強化する動きも北京を刺激するのに十分だった。「非核・開放3000」提案で6カ国協議を無力化させたのも悪材料だった。中国と北朝鮮の結束を看過し、米国を甲、中国を乙と見る米国至上主義のワナにはまっている間、韓中関係は急激に悪化した。

また、我田引水の愚を避けなければならない。最近、中国の対北朝鮮政策が変化しているという主張があちこちで台頭している。メディアは数人の中国側の人々の発言を引用しながら、「中国は北朝鮮の平和的崩壊を容認する準備ができている」「中国が南による北の吸収統一について話している」などの扇情的な報道を出している。果たしてこうした主張は信頼できるだろうか。北朝鮮を地政学的な観点で見る中国指導部の従来のスタンスに変化はないようだ。米国が対中牽制政策を堅持する限り、北京が北朝鮮を放棄する可能性は高くないという意味だ。もちろん3度目の核実験後、中国が北朝鮮に対してより厳格になったのは事実だが、短期間での対北朝鮮政策の大幅調整は期待しにくい。このため中国の対北朝鮮政策に関連し、「形だけ変えて中身は変えない(換湯不換薬)」という中国のある北朝鮮専門家の例えは説得力がある。この点を知って首脳会談に臨まなければならないだろう。


中国政府は北東アジア平和協力に向けた朴槿恵政権の「ソウルプロセス」に強い共感を表している。非伝統的な安保分野で信頼をまず構築し、これを伝統的な安保分野にまで拡大していくという朴大統領の構想に異論はないだろう。しかし習近平主席のアプローチは、同盟を超える集団安全保障体制に哲学的な基盤を置いている。これは4月に博鰲フォーラムで習主席が強調した「総合安全、共同安全、協力安全」という多者安保協力構想で明確に表れている。



【中央時評】韓中首脳会談の成功のカギ(2)

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