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日本の建築家・隈研吾氏が訪韓…「私を変えた東日本大震災」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

日本の建築家・隈研吾氏。

韓国を何度も行き来しながらも国立中央博物館を初めて訪れたという隈研吾は「本当に長い」という短い印象を残した。

大きく高くはやいことが多勢である時代に、小さく低くゆっくり行こうという人が日本の建築家・隈研吾(59、東京大学教授)だ。“コンクリートの時代”だった20世紀を後にしながら人類が大きな転換点に達したとみている彼は、3.11の東日本大震災がそのような悟りをあたえる決定打だったと振り返る。

既成の存在を“壊せ”が転換以前のスタイルだったら、転換以後は今までとは違う新しい形態で、自然と人、人と人、人と都市、都市と建築を“再びつなぐこと”が重要だ。最近翻訳された『つなぐ建築』(アングラフィックス)で彼は、人類が切り開いていくべき“つなぐ時代”の下絵を描く。国立中央博物館(キム・ヨンナ館長)での特別講座のためにソウルを訪れた隈研吾氏と8日に会った。彼は「人間が最も重要であることに、ここに人間が立っているという観点から建築しようと努力している」と話した。


--4月初め、3年ぶりに再び門を開けた東京・銀座の歌舞伎座を設計したが反応はどうか。

「過去の思い出がある年配の方が、建物の前に来て合掌をして挨拶された時に、伝統劇というものがこのような絆(きずな)の感情を呼び起こすのだなあと思い感激した。歌舞伎座は、単なる演劇公演会場ではなく、神が降りてくる場所であり、その過去の心性や文化、社会をつないであげるのが私の役目だった。高層ビルディングをバックに押しやって軽くてスマートながらも周辺との接点が多い開かれた空間にした」。

--新しく修繕してつくったソウル市庁舎を見たか。

「形態だけを論じるような愚を犯すものではないだろうか。新しいものに耽溺する欲望が旺盛なことはいいが、既存のソウルと新しい建物がどんな関係を持つかについての配慮がなく断絶してしまう。多くの建築家が神の観点で見下ろしたり、自分の名前をアピールする欲に埋没して建築を私有化しやすい」。

--韓屋(韓国式家屋)の礼賛者だと聞いた。

「韓屋は、余計なものをすっかり省いて素直に気軽に話す古い友人のようだ。何かにしばらないで置く余裕に、人間と建築がささやき合うようにさせる材料と空間の融合が魅力だ」。

--3.11の東日本大震災以降、気の合う建築家数人と“帰心会”を立ち上げたが。

「自然はあえて対応できない、ものすごい存在なのだということを体験して、人工的なものの限界を感じた人々に、共に心を軽く叩き合って交わることができる憩いの場を提供してつなげている。今年プリツカー賞を受賞した伊東豊雄、2010年の受賞者である妹島和世らと『みんなの家(Home-For-All)』を建てて、厳格で険しい自然環境を勝ち抜いた人々が一つ屋根の下につどってもらっている」。



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