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<森美術館10周年記念展>現代美術のスーパースターが結集…韓国人アーティストも参加(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

チョコレート包装に使われそうなデザインの金色のハート形造形物であるジェフ・クーンズの『聖なるハート』を中心に置いて、左側にはデミアン・ハーストの『無題』(ピンクのハートのキャンパス)、右側にはギムホンソックの『ラブ』が展示されている。

この美術館には今、愛があふれている。展示場入り口にジェフ・クーンズの『聖なるハート』が重量感を持って位置する。高さ364センチのこの金色ハートの造形物を中心に、ピンクのキャンパスに本物の蝶(ちょう)をつけたデミアン・ハーストの『無題』、ロバート・インディアナの油絵『ラブ』と、これを立体につくった後につぶしたようなギムホンソックの彫刻『ラブ』が、囲んでいる。

東京の六本木ヒルズ森タワーの森美術館が、先月25日から開館10周年記念展を始めた。『LOVE展:アートに見る愛のかたち-シャガールから草間彌生、初音ミクまで』という題名で9月1日まで開かれる。

摩天楼の頂上53階に人々の視線と足どりを向かわせてきたこの“展望台美術館”は、意を決してさらに高いところへ上がろうとするようにあらゆる種類の“愛”をいっぱいにひろげた。森美術館の37回目の企画展だ。各展示会の観覧客は多い時で50万~70万人、東京の名物でありランドマークだ。


豪勢な所蔵品として名が知られたものでもなく、今回の展示は、しばしば難しいと言われる同時代の美術をそろえている。それでも専門家と大衆の両方が皆、称賛の拍手を送っている。10年という短い歳月で、日本屈指の私立美術館として成長した森美術館の3種類の成功コードを探ってみた。

<摩天楼の頂上53階に位置する“破格”>

①美術館を都市再生の中心に=“東京リノベーション”の象徴である六本木ヒルズは、10年前の4月にオープンし、森美術館はそれから半年後に開館した。

「文化で都市を変えるという六本木ヒルズプロジェクトの象徴だ」。

森美術館の森佳子理事長の言葉だ。不動産開発会社・森ビルが17年の工事の末に完工した六本木ヒルズは、ショッピング街・事務所・飲食店などが密集した高級商業タウン。ここに美術館・劇場を入れて“文化と消費”を結合した。森ビルディング側は「この10年間で4億人以上が六本木ヒルズを訪れた。最近、首都圏の住民を対象にしたアンケート調査で、この地域に対する認識が“危険なところ”から“ファミリーで文化を楽しむことができる街”に変わったことを確認した」とした。

ここで専任学芸員(2001~2006)として仕事をした大邱(テグ)美術館のキム・ソンヒ館長は「開館8年前から人的組織を整え、ニューヨーク現代美術館、ベニス・ビエンナーレといった美術界のニュースの中心地で広報活動をするなど徹底的に準備した」と記憶している。森美術館に続き、近くに国立新美術館が開館し、サントリー美術館とともに“六本木アート・トライアングル”を形成した。この3カ所は、毎年3月末にオールナイト・アートイベントである『六本木アートナイト』を開く。この3月に開かれた4回目のアートナイトには83万人が集まった。



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