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日本の建築家の設計で作られた済州本態博物館

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

イ・ヘンジャ顧問が最も愛着を見せる品目がお膳と風呂敷だ。済州本態博物館壁面に「お膳塔」と「風呂敷タワー」を立てた。(写真=本態博物館)

17世紀木造童子立像。

名前が本当に妙だ。本態博物館。「本来の形態」を意味するというが、主人が所蔵品への愛に真心を込めているという話だ。つまらない普通の博物館に“手本”を見せようという思いも盛り込んだという。コレクションに対する自負心がただよう名付けだ。すでに100カ所余りの博物館と美術館があふれる済州島(チェジュド)に手本になるほどの博物館を作りたかったというこだわりが感じられる。

27日午後、西帰浦市安徳面上川里(ソグィポシ・アンドクミョン・サンチョンリ)380番地のもの静かな山すその道路周辺が騒がしかった。昨年11月に開館した本態博物館が初めての企画展「多情仏心:朝鮮後期木童子展」を開いて本土の人たちを招いた。

展示をまとめた明智(ミョンジ)大学美術史学科のユ・ホンジュン教授、運営委員であるナ・ソンファ文化財委員らが笑いの花を咲かせた。美術史を専攻した嫁に館長を任せ顧問の肩書きをつけたイ・ヘンジャ氏は自身の30年のコレクションが済州の風景の中に花のように咲くのを眺めた。


イ顧問は故鄭夢禹(チョン・モンウ)現代アルミニウム会長の妻で、大家族での暮らしをしながら一点二点と伝統生活工芸品を集めてきた。のけもの扱いを受ける婦女子の暮らしの道具を抱いてはくたびれた日常を勝ち抜く力を得たといった。その友人のような遺物を公開し隣人たちも憂いを減らせられればというのがイ顧問の望みだ。

本態博物館は山房山(サンバンサン)と兄弟島(ヒョンジェソム)が一目で見える丘に日本の建築家の安藤忠雄の設計で作られた。繊細な空間構成の第1博物館はお膳と風呂敷など所蔵品常設展とした。

安藤忠雄建築の核心である壁面を裂くことで内外が疎通し遺物が持つ多様な顔を見せる。企画展と現代美術品を公開する第2博物館は欄干と瞑想空間などを設置し余裕と休息がある観賞を誘導した。動線を追って回る道の展示場だ。

第2博物館にまとめられた「朝鮮後期木童子展」は冥府殿でかわいらしいしぐさで愛される木童子を再発見する場だ。儒教と巫俗の影響に火山島の特性で石童子が多い済州島とは違い、相対的に仏教が強かった本土は木を削って彩色した木童子が多かった。

平均90センチの背丈に蓮の花や仏に捧げる供養物、冥府記録のための用品または獅子を抱いたかわいらしい姿をしており、暗く恐ろしい死の空間冥府殿に暖かさを吹き込む一等功労者だ。

この日特別講演を開き未公開作など40点余りの木童子を一点一点説明したユ・ホンジュン教授は、「朝鮮時代に命脈が途切れたと見る人体彫刻の伝統がここに牧童子として綿々と流れていることを見ることができる」と強調した。絵画や陶磁器に比べ注目されなかった木童子に韓国の美が生き生きと生きているということだ。

共同企画者であるキム・ヒギョン明智大学講師の特講「朝鮮後期木童子様式の変遷過程はが来月18日午後3時に続く。展示は6月30日まで。



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