映画「クラウドアトラス」で反乱軍の将校と一緒に逃走した合成人間ソンミ(ペ・ドゥナ)が政府軍の追撃を受けて捕まる場面。[写真=クラウドアトラスのホームページ]
映画界が違法コピー映像物と死闘を繰り広げている。観客590万人を動員した「レ・ミゼラブル」も公開1カ月前にぞっとするような経験をした。この映画の海賊版が1月15日午前1時、ウェブハードとP2P(peer to peer、個人対個人)基盤のトレントなど21サイトに登場した。映画「アレックス・クロス」も先月14日の公開前、違法ファイルダウンロードで莫大な被害を受けた。映画「建築学概論」も同じだ。制作会社側はこの映画の違法ファイル流出事件と関連し、昨年、損害賠償訴訟を起こしたが、最近、個人相手の訴訟はすべて取り下げた。このファイルの最初の流出者が勤務した文化福祉事業体に対する民事上損害賠償請求訴訟は進行中だ。
著作権保護センターによると、韓国映画産業で違法コピー物による被害規模は2011年基準で7941億ウォン(約700億円)。違法コピー映画の主要流通経路にはウェブハードウェブハードとP2Pファイル共有システムの「トレント(torrent)」が挙げられる。文化体育観光部著作権保護チームの関係者は「特にトレントは一つのファイルをいくつかのファイル共有者から部分別に受ける形式であるため、違法アップロード者と特定できる人がいない」と説明した。
このためトレントが共有されるURLを防ぐべきだが、現行法によると、ここで共有されるファイルがすべて違法という証拠を提示しなければならない。実際、文化部著作権保護チームが昨年5月、放送通信委員会著作権委員会に申告したトレント12カ所など30カ所はまだ審査さえされていない。著作権保護チームのユン・スンヒョン主務官は「トレント一つ当たり10万件以上の資料があるが、これをすべて違法であることを立証するには算術的に60年かかる」と話した。
文化部によると、米国の場合、違法ファイルの一部を載せること自体を強く処罰し、トレントを利用した違法コピー映画の流通が難しい。法務法人ローピースのパク・ソヒョン弁護士は「米国は輸入配給会社に著作権権限を委任し、民事はもちろん刑事訴訟も行えるようになっているが、韓国は原著作者でない以上、刑事訴訟を起こせないというのも問題」と指摘した。
◇トレント(torrent)=インターネット上で特定アプリケーションを利用して自分が保有するコンピューター上のファイルを個人間(Peer to Peer)方式で自由に共有する「ファイル共有システム」。ファイルを受ける際、該当ファイルを保有する数人からファイルの一部ずつを受けるため、ファイル一つを丸ごと受ける「ウェブハード共有方式」とは異なる。
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