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英BBC記者が学生を偽装し北朝鮮に潜入取材…批判の声も

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
英公営放送BBCの記者が身分を学生に偽装して北朝鮮潜入取材に成功した。彼は団体観光に出かけた学生らのサークルに所属しているかのように北朝鮮当局をだました。後にこの事実を知った学校は学生らを大きな危険にさらしかねない行動だったとしてBBCに強く抗議した。潜入取材で作った番組の放映も取り消すよう要求している。メディアの取材倫理問題も俎上に上がった。

デイリーテレグラフなど英国メディアによると、BBCの時事報道番組「パノラマ」の記者ジョン・スウィーニーは先月23~30日に北朝鮮を訪問した。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の学生たちが組織した団体観光団に入り北朝鮮を視察した。LSE講師の夫人トミコ・スウィーニーと撮影監督経験があるアレクサンダー・ニアカリスもスウィーニーとチームを組んで同行した。彼らも身分を詐称した。

北朝鮮に行ってきた学生らは英国に戻りスウィーニーが記者であることを知ることになった。スウィーニーは歴史学を専攻する博士課程の学生のように振る舞った。彼はこの学校の学部を卒業したが博士課程に登録したことはない。BBCはスウィーニーのチームが制作した30分の番組を15日に放映すると予告した。こっそりと撮影した北朝鮮のようすも盛り込まれる予定だ。


LSE関係者は9日にBBCを訪問し、放映中止を要求した。トニー・ホール社長に公文書を送ることもした。スウィーニーの身分が北朝鮮で露見した場合、学生全員が抑留されかねない危険な状況だったのにもかかわらず、BBCやスウィーニーが事前に学生らに潜入取材に対する同意を求めなかったという理由だった。

LSEは、「今後LSEの学生らが北朝鮮から不利益にあったり危険に直面する恐れがある」と主張した。LSEの校内新聞によると北朝鮮に行ってきた学生の中には北朝鮮当局から威嚇的な内容の手紙を受け取った学生もいる。

BBCは「学生らに事前に告知した」と反論し、予定通りに放映すると明らかにした。しかし学生らは、「トミコ・スウィーニーが『一行の中にメディア関係者がいる』という話はしたが番組を制作するという話はしなかった」と主張している。

スウィーニーは英週刊誌オブザーバーで10年余り記者として活動し、BBCに移籍してパノラマチームで仕事をしている。英国では顔がかなり知られたジャーナリストだ。BBCの番組広報資料によると彼は北朝鮮の地下鉄、革命遺跡、工場、非武装地帯などを見回った。

スウィーニーは「チャウシェスクのルーマニア、フセインのイラク、カダフィのリビアなども行ってみたが、北朝鮮は最も恐ろしい独裁国家だった」と訪問の感想を明らかにした。彼は非武装地帯で会った北朝鮮将校に、「戦争が起きそうなのか」と尋ねたところ、「私たちもわからない。全ては米国にかかっている」と答えたと伝えた。彼は「この国の政権は狂っており、悪く、まぬけだ。しかし(国民に対する)統制力はますます失っている。そのためはるかに危険になっている」と書いた。





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