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戦争すると言ったのに…金日成誕生日の準備に余念がない北朝鮮

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮が巨額の外貨と金塊を投入して今月15日の金日成(キム・イルソン)誕生日の準備をしていると、開かれた北朝鮮放送が2日報道した。

ある消息筋は、瀋陽駐在の北朝鮮総領事館関係者の話を引用して「北朝鮮官僚が巨額の資金と金塊を持って国家的レベルで中国の広州・上海・青島などの地を回り、金日成誕生日の準備で忙しい」と伝えた。北朝鮮は金日成の誕生日である4月15日を“太陽節”と呼んで1974年から民族最大の名節に制定して各種記念行事を大々的に行っていると、開かれた北朝鮮放送は伝えた。

この消息筋は「金日成誕生日の準備のために平壌(ピョンヤン)まで官吏が派遣されて、中国駐在の北朝鮮大使館職員、領事館職員が北朝鮮と協力関係にある中国朝鮮族を前面に出して必要な物品を買い入れたと思われる」と話した。そして「南方の果物、フカヒレ、ツバメの巣など高価な食品などのほか、300万~400万ドル程度の花火爆竹も買い入れた」とつけ加えた。


これとともに消息筋は「物品購入を助けた中国人の間では『金正恩が祖父の誕生日を準備するといって、こんなに多くの金を使うことが理解できない』『戦争準備すると騒いだのはいつのことやら、もう名節の準備をして祭りの雰囲気を出しているのか』『金正恩が何を考えているのか分からない』などといった反応がある」と伝えた。

また複数の消息筋は、開かれた北朝鮮放送との電話で「平壌をはじめとする全国各地すべての行政単位が4.15記念行事のために、緊迫した情勢とは関係なく準備を進行している」として北朝鮮内部の状況を知らせた。この消息筋によれば最近、人民委員会傘下の各区域に、太陽節のために村や家周辺の環境をきれいにするようにとの命令が下され、北朝鮮住民たちは道路清掃や水道整備に乗り出したことが分かっている。

公演練習も盛んだ。万寿台(マンスデ)芸術団をはじめとする文化省傘下の専門芸術団体はすでに先月中旬から太陽節記念公演の準備をしている。職業総同盟委員会をはじめとする中央機関でも太陽節記念公演の準備で夜間練習まで行っていると伝えられた。

対内外的に戦争の雰囲気を高ぶらせていた北朝鮮が、金日成誕生日(太陽節)の記念行事に没頭することについて、北朝鮮住民たちの間では「初めから戦争をするつもりではなかった」「わけもなく人民らだけをからかっている」という話が公然と広まっていると消息筋は伝えた。



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