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「格付け下がっても…」 韓国都市銀行頭取、“強くて小さい銀行”づくりに覚悟(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
金頭取は20年近く証券業界で国際金融専門家として活動し2010年3月に全北銀行頭取になった。この3年間「経営実験」と言えるほどの積極的な経営戦略を展開した。まず全羅北道(チョンラブクド)圏だけだった営業網を首都圏に拡大した。就任前に1カ所しかなかったソウル市内の支店を9カ所に増やしたのが代表的だ。銀行の支店は1階という固定観念も破った。増やした店舗はすべて建物の2~3階で、100平方メートル以下、従業員3~4人が勤めるミニ店舗だ。2011年には自動車金融専門与信会社のウリィキャピタルを買収し、1年で資産規模を2.5倍に拡大した。

――組織文化もがらりと変えたと理解している。

「ぞろぞろと印鑑をもらって決裁が出る慣行をなくし、電子文書で決裁するペーパーレスシステムを導入した。おかげで案件ひとつに3週間かかった決裁期間が1週間にもならなくなった。1週間に1回ずつ開かれた定例役員会議をなくし、部署別の会議も減らした。代わりに全社員にタブレットPCとノートパソコンを支給し疎通速度を高めた」


――昨年熊津(ウンジン)グループへの貸付500億ウォンのため純利益が減り株価が急落した。

「胸が痛いが良い経験になった。やはりわれわれの規模にそのような大型取り引きは合わないということを悟った。二度としないだろう。リテール金融にだけ集中する。参考までに、株価は今年に入って再び上がった(笑)」

――JB金融持ち株会社をスタートする理由は何か。

「ウリィキャピタルを買収したためだ。全北銀行とウリィキャピタルを総括する持ち株会社を通じ相互に情報を共有しシナジーを出すことができる。持ち株会社があれば双方のリスク管理もできる。いまのようにキャピタルが銀行の子会社であればどちらか一方が厳しくなった時にリスクが伝染しかねない」



「格付け下がっても…」 韓国都市銀行頭取、“強くて小さい銀行”づくりに覚悟(1)

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