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未明に緊急会議開いた金正恩「米本土打撃待機を」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮の中・長距離ミサイル部隊の動きが相次いで確認され、韓国軍当局が対北朝鮮監視を強化している。

軍関係者は29日、「北朝鮮全域の中・長距離ミサイル部隊で兵力と車両・装備の動きが急増している」と述べた。昨年12月に長距離ロケットが発射された平安北道西海岸の東倉里ミサイル基地でも車両の動きが活発になっていることが把握された。軍関係者は「長距離ロケットのエンジン性能実験を準備しているとみられる」と話した。

北朝鮮は26日、「1号戦闘勤務態勢」を出した状態だ。それだけに実際にミサイルを発射する可能性を排除せず動きに注目している。


キム・ミンソク国防部報道官は定例記者会見で、「韓米情報当局は、北朝鮮のスカッド・ノドン・ムスダンなど短・中・長距離ミサイルの準備の動きがあるのかどうか集中的に精密監視している」と述べた。

金炯錫(キム・ヒョンソク)統一部報道官も「北朝鮮が挑発を通じて得るものはないというメッセージを与えながら、同時に対応態勢も見せている」とし「韓国だけでなく米国との共同協力資産を通じて24時間モニターしている」と説明した。北朝鮮の動きをひとまずデモ性と判断しながらも、実際に挑発する場合にも備えているということだ。

これに先立ち北朝鮮軍最高司令官の金正恩(キム・ジョンウン)は29日未明、緊急作戦会議を招集したと、官営朝鮮中央通信が伝えた。最高司令部で開かれた会議で、金正恩は「米本土とハワイ・グアム島をはじめとする太平洋作戦戦区内の米帝侵略軍基地、南朝鮮駐留米軍基地を打撃できるよう射撃待機状態に入れ」と命令した。

会議には総参謀長の玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)、作戦局長の李永吉(リ・ヨンギル)、偵察総局長の金英徹(キム・ヨンチョル)、戦略ロケット軍司令官のキム・ナクギョムが出席した。前日、ステルス戦略爆撃機B-2が米ミズーリ州ホワイトマン空軍基地から飛行し、韓半島上空で訓練を行ったことへの対応レベルというのが、北朝鮮宣伝媒体の報道だ。

金正恩は「米帝が南朝鮮上空にステルス戦略爆撃機B-2まで発進させたのは、反共和国敵対行為が恐喝段階を越えて無謀な行動段階に入ったことを見せている」と主張した。

北朝鮮は異例にも最高司令部執務室というものを公開した。労働新聞が公開した写真には、金正恩が執務室の机で書類に署名する姿とともに、背後に「戦略軍米本土打撃計画」と題した地図、「主要戦力の現況」というチャートが見える。潜水艦40隻、掃海艦6隻、補助艦27隻など北朝鮮軍の主要戦力が露出している。

韓国政府の関係者は「米本土打撃能力があることを内外に宣伝しようと、秘密にすべき会議内容まで意図的に演出して表したもの」と分析した。

オバマ政権も強力な対応の立場を明らかにした。ヘーゲル米国防長官は28日(現地時間)の記者会見で「北朝鮮の挑発行為と好戦的な発言が韓半島の危険を高めている」とし「北朝鮮が過去に比べてはるかに危険な存在になった」と述べた。また金正恩を「北朝鮮の若い指導者」と呼び、「金正恩の挑発を非常に深刻に受け止めている」と説明した。



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