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北朝鮮、韓国軍との通信線遮断…全方向威嚇

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
北朝鮮が27日、国際社会を対象に「韓半島に核戦争状況が形成された」と発表した。

北朝鮮の外務省報道官はこの日未明、「朝鮮半島(韓半島)に一触即発の核戦争状況が形成されたことを国連安全保障理事会に公開通告する」とし「反米全面対決戦の最後段階に入った」という声明を発表した。前日、戦略ロケット司令部と長距離砲を担当する部隊に「1号戦闘勤務態勢」を発令したのに続く、軍事的緊張を高める措置だ。

労働新聞もこの日の社説で、「実際の軍事的行動は、われわれの自主権守護のための強力な核先制打撃が含まれている」とし、核攻撃の威嚇を続けた。


また北朝鮮は「(南北)軍通信線を断絶し、通信事務所の運営を中断する」と一方的に通知してきた。今月初めには、韓米合同訓練「キーリゾルブ」を理由に北朝鮮が南北当局間の通信線(5回線)と国連司令部-北朝鮮軍通信線(1回線)遮断措置を取っている。これを受け、南北間で緊急な懸案を書面または肉声で伝える公式通路として唯一の接触手段も遮断されることになった。

特に、軍通信線は開城(ケソン)工業団地の出入りのための名簿と訪問許可をやり取りする手段として使われてきた。出入り72時間前に統一部が名簿を軍に渡せば、これを北朝鮮に伝え、北朝鮮側は出入り当日の早朝に訪問を許可するという内容の書類を韓国軍に渡す方式だ。北朝鮮は今月初め、南北通信線を遮断しながらも、軍通信線は維持してきた。北朝鮮のドル箱である開城工業団地の運営は続けるという意味だ。北朝鮮の軍通信線の遮断で、今後、開城工業団地の出入りに相当な制約が発生する見込みだ。

韓国政府当局者は「先月21日、キーリゾルブ演習を北側に通知した当時、北側から『今後かなり疲れることになるだろう』という言及があった」とし「開城工業団地出入り措置のための代案を講じている」と述べた。約1300回線が運用されている国際電話を利用して名簿を交換する案が検討されているという。

こうした中、北朝鮮は「重大問題を決定する」とし、今月末に党中央委全員会議を招集することにした。6カ月に1回開催する中央委全員会議は、1993年12月第6期第21回全員会議を開いて以来20年ぶりとなる。全員会議は党の主要政策と人事・路線を決定することになっている。94年以降は極度の経済難のため会議自体が開かれていなかった。

しかし2010年9月の第3回党代表者会以降、党組織が整備された後、有名無実だった政治局会議と中央軍事委員会が最近相次いで開催されたため、全員会議は国家正常化の一環と分析されている。また最近形成された緊張を継続しようという意味もある。

専門家は人事問題と今後の政策路線と関係があるとみている。特に、金正恩(キム・ジョンウン)時代の体制固めの一環として、国家樹立65周年と休戦60周年を迎え、対外強硬政策と経済再建を強調する可能性に注目している。

一方、北朝鮮情報を扱う自由北韓放送は「今回の会議で金正恩の叔母の夫の張成沢(チャン・ソンテク)国防委副委員長が退かされる可能性がある」と報道した。張成沢副委員長は先月28日以降、姿を見せていない。

◇江原道華川一帯で一時「珍島犬1」発令

軍は27日未明2時33分ごろ、江原道華川一帯に北朝鮮の局地挑発時に発令する最上級警戒態勢「珍島犬1」を発令したが、北朝鮮軍の侵入痕跡は確認されず、午前9時20分に解除した。「珍島犬」は北朝鮮の局地挑発に備えた韓国軍の防御準備態勢。平常時は3等級を維持し、状況が発生すれば「珍島犬2」、全面戦争突入直前段階で「珍島犬1」に格上げされる。

◇最近の北朝鮮の対南威嚇(2013年)

2月12日=3度目の核実験

3月5日=国連司令部-北朝鮮軍チャンネル(1回線)遮断

8日=南北当局間チャンネル(5回線)遮断

20日=金正恩が無人打撃機訓練を参観

25日=金正恩、国家級訓練参観(元山)

26日=「1号戦闘勤務態勢」発令

27日=南北軍事通信線(3回線)遮断

3月末=党中央委全員会議(20年ぶり)

4月1日=最高人民会議開催(予定)



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