27日午後、編集局に1本の電話があった。ファッションデザイナーが夢だという高校1年の女子学生だった。この日ソウル汝矣島国際金融センター(IFC)で開かれた「ソウルファッションウィーク」のファッションショーを見るために午前授業だけを受けて早引きしたという。午後4時に行われるデザイナーのチョン・ヒョンソ、ペ・スンヨン氏によるショーを見るためだ。やっと手に入れたVIP招待券を手にしていた。インターネットで販売された入場券(1枚7000ウォン、約600円)はすぐに売り切れて手に入れることができなかったという。
ところがこの学生は、この日のファッションショーを見ることができなかった。ショー開始前から並んで待っていたが、午後4時過ぎに「席がない」とのアナウンスを受けた。「招待券が必要ないことを知っていたら授業を抜けてまで来なかった」とはその学生の言葉だ。招待券を持つ人だけではなかった。有料入場券を買った人々も160人以上が会場に入ることができなかった。
一方でファッションショーの会場に入った人々は別にいた。イ・ヒョリ、ユン・スンア、アン・ヘギョン、イ・チョニ、チョン・ヘジン、SISTAR(シスター)のボラとダソム、miss A(ミスエイ)のジアとミンとフェイら有名芸能人たちだった。朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長と遂行する公務員らもショーを楽しんだ。この日午後5時になる前から、インターネットには最前列の席に並んで座り、ファッションショーを観覧する朴市長と歌手イ・ヒョリの写真が出回り始めた。チケットを買っても入場すらできなかった人が払い戻しの手続きを調べながら怒りを噴出させていた時間だった。
イベントの進行を主管したイノーションワールドワイド関係者は「有料入場券をファッションショー別に250枚ずつ販売し、VIP招待券や一般招待券など無料入場券を800枚ずつ配布した」と説明した。招待券枚数だけで入場可能定員700人を越えていたことになる。
しかしそれよりも大きい問題はさらにあった。参加デザイナーたちも別途招待券を配り、いわゆる“セレブ”たちが来れば列に並ばずともそのまま入場させていた点だ。この関係者は「27日のチョン・ヒョンソとぺ・スンヨン両デザイナーのファッションショーに入場した700人のうち、きちんと並んで入って行った一般人は80人くらいしかいない」と説明した。残り620人は皆、特別待遇を受けた“VVIP”だったのだ。
ソウルファッションウィークのプロモーターはソウル市だ。年間の市民税金31億ウォン(約2億6000万円)が投入された。だからこそ購入したチケットを仕方なく払い戻し、時間をどぶに捨てなければならなかった平凡な市民の心はこれ以上なく痛む。加えて主務部署であるソウル市文化産業課課長の言葉。「デザイナーのビジネス行事だ。バイヤーやメディア、有名人らが先に入場するのは自然な事だ」
100歩譲っても、市民に切符を売って招待券配った後でソウル市公務員がいう言葉ではなかろう。対民奉仕意識も、彼が話すビジネス商道徳も見つけることはできなかった。
イ・ジヨン文化スポーツ部門記者
ところがこの学生は、この日のファッションショーを見ることができなかった。ショー開始前から並んで待っていたが、午後4時過ぎに「席がない」とのアナウンスを受けた。「招待券が必要ないことを知っていたら授業を抜けてまで来なかった」とはその学生の言葉だ。招待券を持つ人だけではなかった。有料入場券を買った人々も160人以上が会場に入ることができなかった。
一方でファッションショーの会場に入った人々は別にいた。イ・ヒョリ、ユン・スンア、アン・ヘギョン、イ・チョニ、チョン・ヘジン、SISTAR(シスター)のボラとダソム、miss A(ミスエイ)のジアとミンとフェイら有名芸能人たちだった。朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長と遂行する公務員らもショーを楽しんだ。この日午後5時になる前から、インターネットには最前列の席に並んで座り、ファッションショーを観覧する朴市長と歌手イ・ヒョリの写真が出回り始めた。チケットを買っても入場すらできなかった人が払い戻しの手続きを調べながら怒りを噴出させていた時間だった。
イベントの進行を主管したイノーションワールドワイド関係者は「有料入場券をファッションショー別に250枚ずつ販売し、VIP招待券や一般招待券など無料入場券を800枚ずつ配布した」と説明した。招待券枚数だけで入場可能定員700人を越えていたことになる。
しかしそれよりも大きい問題はさらにあった。参加デザイナーたちも別途招待券を配り、いわゆる“セレブ”たちが来れば列に並ばずともそのまま入場させていた点だ。この関係者は「27日のチョン・ヒョンソとぺ・スンヨン両デザイナーのファッションショーに入場した700人のうち、きちんと並んで入って行った一般人は80人くらいしかいない」と説明した。残り620人は皆、特別待遇を受けた“VVIP”だったのだ。
ソウルファッションウィークのプロモーターはソウル市だ。年間の市民税金31億ウォン(約2億6000万円)が投入された。だからこそ購入したチケットを仕方なく払い戻し、時間をどぶに捨てなければならなかった平凡な市民の心はこれ以上なく痛む。加えて主務部署であるソウル市文化産業課課長の言葉。「デザイナーのビジネス行事だ。バイヤーやメディア、有名人らが先に入場するのは自然な事だ」
100歩譲っても、市民に切符を売って招待券配った後でソウル市公務員がいう言葉ではなかろう。対民奉仕意識も、彼が話すビジネス商道徳も見つけることはできなかった。
イ・ジヨン文化スポーツ部門記者
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