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<五輪>レスリングの反撃、テコンドーを脅かす

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

洪文鐘(ホン・ムンジョン)議員(左)、趙正源(チョ・ジョンウォン)WTF総裁(右)。

2020年オリンピック(五輪)の核心種目(Core Sports)選定過程で悲喜が分かれたレスリングとテコンドーにまた新たな動きが表れている。 五輪除外危機を迎えたレスリングが一団となって復活を狙う半面、一息ついたテコンドーは内部分裂で揺れている。

レスリングは国際レスリング協会(FILA)を中心に五輪種目再進入のために総力戦に入っている。 8日にはラロビーチFILA会長職務代行がジャック・ロゲ国際オリンピック委員会(IOC)委員長に会い、レスリングの改革を約束した。 この席でラロビッチ職務代行はレスリング服から競技規則まで、さまざまな改善策を提示したという。

積極的な努力の成果も表れている。 スポーツ界の一部からは「今年5月にロシアで開催されるIOC執行委員会で、レスリングが正式種目に復帰する。 すでにIOC執行委員の間で共感が形成された」という話が出ている。 19日に開かれた金泰煥 (キム・テファン)大韓テコンドー協会長の就任式に出席した金雲竜(キム・ウンヨン)元IOC副委員長(82)も「レスリングが近く五輪舞台に復帰するとみられる」と述べ、これを確認した。


レスリングの五輪種目再進入は歓迎すべきことだが、この過程でテコンドーがまた除外の危機を迎える可能性がある。 レスリングが復活する場合、従来の除外候補5種目(テコンドー・近代5種・フィールドホッケー・バドミントン・カヌー)のうち一つを選び直さなければならないからだ。

特にテコンドーは重要な時期に分裂様相を見せている。 IOCとの対話の窓口である世界テコンドー連盟(WTF)が7月の総裁選挙を控え、すでに騒々しくなっている。 04年以降、WTFを率いてきた趙正源(チョ・ジョンウォン)総裁(66)が再出馬を準備している中、洪文鐘(ホン・ムンジョン)セヌリ党議員(58)が最近、出馬の意向を表明し、“韓国人の内輪もめ”となる可能性が高まったからだ。

これに関しテコンドー界の関係者は「政治家が世界204カ国のテコンドー協会の首長に挑戦するのは、政治がスポーツに介入するものと映る可能性がある」と懸念している。 別の関係者は「テコンドー界の内部に勢力基盤が全くない洪議員が、故意に趙総裁の粗探しをする可能性がある。 この場合、洪議員が当選しても、テコンドーに対するスポーツ界の認識が悪化するしかない」と述べた。



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