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【グローバルアイ】韓国野球、過程なしに好成績は望めない

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
最近、日本野球界の話題の人物は日本ハムファイターズの新人“投手兼打者”大谷翔平(19)だ。まだ職務を決定できないため“投手兼打者”だ。193センチ、86キロの大谷は高校3年で160キロのボールを投げ、日本列島を興奮させた。高校通算本塁打も56本にのぼる。

大谷が投手になるか、野手になるか、それとも投手と野手を兼ねるかは、野球界の焦眉の関心事だ。日本代表の“侍ジャパン”がワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝に進出しても、大谷に対する関心は全く冷めていない。日本が台湾に劇的な逆転勝ちをした直後の先週末も、地上波は大谷関連のニュースを別に編成した。「練習試合に登板した大谷は30球のうち23球が直球で、ほとんどが150キロ以上だった」という内容だ。好感を与える容貌と話しぶりを兼ね備え、大谷に対するメディアの関心はほとんどストーカーレベルだ。2月初め、大谷が沖縄2軍キャンプで練習を始めると、放送局が総出動し、顕微鏡をのぞき見るように大谷の動き一つひとつを分析した。大谷が軽い練習を消化した日も、1軍キャンプより多い500人ほどのファンが集まった。

この少年を最高のスターにしたのは、日本の冷めない高校野球人気だ。春と夏の2回、兵庫県西宮市の甲子園球場で開催される高校野球全国大会は、90年の歴史を誇るが、今でも人気が続いている。全国4200チーム・17万人の選手が32校(春)、49校(夏)に与えられる夢の舞台出場のために闘魂を燃やす。各紙は大会開催のはるか前から注目すべきチームと選手を紹介する。どの学校が勝ったかだけでなく、どの学校の鼓笛隊がうまく応援するかも、中年層ファンの間で話題になったりする。ファンの爆発的な歓呼の中で優勝した学校は大きな名誉を手にするが、大谷のように序盤に脱落したチームの選手にもスターになる機会が開かれている。


最近、金寅植(キム・インシク)元監督は「韓国代表レベルのチームを4つほど作れるだろう」と日本野球の厚い選手層を称賛した。“甲子園”と“大谷シンドローム”に象徴されるアマチュア野球の活気は、強い日本野球を支える力だ。熱狂的な野球ファンの記者も、柳仲逸(リュ・ジュンイル)監督率いる韓国代表の1次ラウンド敗退に大きなショックを受けた。羨めば負けだが、「あと2勝で大会3連覇」と言いながら盛り上がる日本の野球熱気をそばで眺めるのは非常に苦しい。

しかし55チームに登録選手1700人、往年の人気を失って久しい韓国の高校野球の現実、こうした土壌でWBCの優勝を望むのは、「勉強はせずに高得点を取りたい」という魂胆と変わらないのではないだろうか。祖父の手を握って東大門球場に行った小学生時代以降、一度も高校野球の試合場に足を運んだことがない記者も恥ずかしいのは同じだ。

ソ・スンウク東京特派員



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