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【取材日記】対日関係にはポーカーフェースが正解

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
島根県が勝手に定めた「竹島の日」である22日。島根県松江市は右翼関係者でごった返した。日章旗が描かれた右翼のバスは拡声器を取り付けて休む間もなく行事場所周辺をぐるぐる回った。角刈り頭の組織暴力右翼、日常のストレスを悪口で発散するような30代の右翼女性たちの言葉は激しかった。「ゴキブリ、泥棒××」「××野郎」…。いまや耳慣れた韓国語半分日本語半分の悪口だ。

悪口を言いに韓国語を勉強する熱心な人たちをはじめ色とりどりの右翼が駆けつけたが水準以下のパフォーマンスは良くなる兆しがなかった。声の大きい右翼よりさらに気になるのは全般的な日本国内の雰囲気だ。

領土問題に対する関心が増幅され多くの日本国民とメディアが松江に注目し始めた。火をつけたのは安倍晋三首相だ。日本のメディアが妙手と褒め称える政務官の派遣に記念式場の雰囲気も一瞬熱くなった。例年の3倍を超える記者が集まり、「もう少しがんばれば何か変わることもある」という期待感が式場を支配した。安倍首相が閣僚と副大臣ではなく政務官を派遣し力の調節をすると、メディアは「韓国に配慮する妙手なのになぜ韓国は敏感になるのか」と報道した。あきれ返ることだが朴槿恵(パク・クンヘ)大統領が相手にする安倍首相はこのようにたやすくいかない。


再選首相である彼は追い出されるように退いた6年前の痛みを記憶する。失敗を繰り返さないようさらに緻密に頭を使う。集団的自衛権行使と河野談話撤回の公約で総選挙に勝ったが、手を血で汚すよりは専門家会議を通じて回していくことを知っている。今後さらに巧妙な手法と奇策が登場する可能性が大きい。概念さえあいまいな友愛精神を強調して韓国に手を差し出した鳩山由紀夫元首相のように純真だった何人かの元首相とは次元が違う。

昨年から急速に悪化した両国関係には右傾化された日本側の責任とともに韓国政府のまぎらわしい言動が一役買ったことを否定するのは難しい。当選直後「もう日本に『謝りなさい、反省しなさい』という話をしたくない」と言った李明博(イ・ミョンバク)大統領が任期末になり天皇に歴史に対する謝罪を要求すると、すぐに日本は「知日派大統領が顔を変えた」と興奮した。韓日関係発展のためには急速に熱くなり急速に冷めるよりは、一歩一歩が慎重な外交政策、いたずらに“知日派”や“反日派”と規定されないポーカーフェースと直球が新大統領に必要なようだ。



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