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米バンガードによる売り攻勢から1カ月、韓国株は…(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
「証券市場全体としては予測できない変数ではなかった。だが、銘柄によっては影響が大きいかもしれない」

韓国証券市場でバンガードの売り攻勢が始まって1カ月。この期間に韓国の証券会社がバンガードの行動を分析した結果だ。

米国系超大型ファンド運用会社のバンガードがファンド運用基準(ベンチマーク)変更を理由に韓国株を売り始めたのが先月10日前後。25週にわたり韓国株を売ると予想され、すでに6分の1が過ぎた。専門家らが1カ月間バンガードの売買動向を調べるといくつかの特徴が現れた。


まず影響力は相当なものだったが、“ショック”はなかった。この期間にKOSPI指数は1月9日の1991から2月8日には1950に下落した。約2%と下げ幅は大きくなかった。円安による指数下落をバンガードの売り攻勢のせいとみるのも難しい。先月外国人は約2兆ウォンを売り越した。このうち約70%が株価指数先物と関連した差益取引だった。インデックスファンドであるバンガードの売った量は差益取引ではない可能性が高い。だが、バンガードの影響を無視することは難しい。最近世界のほとんどすべての証券市場が上昇しているのに、先月は韓国とマレーシアの証券市場は下落した。偶然にも両国はバンガードがファンド運用基準変更過程で臨時に使う「フィナンシャルタイムズ・ストック・エクスチェンジ(FTSE)エマージング・トランジション指数」での比率を減らす、すなわちバンガードが株式を売る所だ。

バンガードは予告通りに株式を一定の割合ずつ減らしている。運用基準変更中臨時に使うFTSEエマージング・トランジション指数は韓国株を1週間に4%ずつ、25週間にわたって減らすようにしている。

KB投資証券によるとこの指数の韓国証券市場の比率は1月9日に14.72%だった。売りが始まった最初の週には13.98%、第2週に13.45%、第3週に12.37%、第4週に11.73%になった。最初を100とすると1カ月間に20%ほど減った。あらかじめ定めたスピードで売ったのだ。ある日まとめて売り爆弾を出すような動きはなかった。株式市場に衝撃が大きくなかったのもそのおかげだ。したがって今後も突発変数はないものと専門家は予想する。

また、特定の売買スタイルは現れなかった。大信証券のキム・スンヒョン投資戦略部長は、「この1カ月間の推移を見ると、特定の曜日に売買が集中する現象は見つけられなかった。売買スタイルに備えるのは現実的に難しい」と話した。

特定のスタイルはなくても売りに備えるヒントは現れた。バンガードは保有する韓国株の比率を4%ずつまんべんなく減らさず選別して売った。銘柄により売る速度が違った。その結果KOSPI指数全体にはバンガードが「常数」だったが特定銘柄には「変数」になった。



米バンガードにる売り攻勢から1カ月、韓国株は…(2)

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