20日、ソウル忠武路の新世界百貨店本店のセール広告看板。日本語はなく、中国語だけでセール情報を知らせている。
日本人観光客の名所に挙げられる東大門「クイックマッサージ」も活気を失っている。パク・ヨンギル社長(61)は「05年と料金は変わっていないが、最近は『高い』と言って引き返す人が多い」とし「以前は午前4時ごろまで客がいたが…」と語った。
みやげ店を経営するクォン・ヨンミンさん(47、女性)は「日本人客が30%ほど減ったが、1万ウォン分ほど購入していた人たちが2000ウォン分ほどしか買わないのがもっと大きな問題」とため息をついた。
日本・大阪から来た日本人女性(48、主婦)は「年に2回は服を買いにくるが、昨年と同じように5万円分だけショッピングをするつもり」と話した。昨年6月は75万ウォンを使ったが、今回は58万ウォンに減らしたということだ。
円安の影響で日本人観光客が急減し、観光客を相手にしてきた店が直撃弾を受けている。韓国観光公社によると、昨年9月に約30万人だった日本人入国者は12月に約22万人に急減した。昨年の韓国観光文化研究院の調査結果、日本人観光客が最も好きな観光地に選ばれた明洞・東大門・仁寺洞さえも“円安ショック”を避けられなかった。日本人の代わりに中国人が売上高をカバーしている免税店や百貨店はまだしも、日本人に依存してきたみやげ品・化粧品ロードショップなどいくつかの業種は休・廃業も考えている。日本人観光客が増え始めた08年以降、これら3地域の日本人ショッピング客への依存度は一時50%を超えた。
現代経済研究院のイ・ジュンヒョプ研究委員(マクロ経済)は「日本アベノミクスの第一の公約は円安による輸出増大なので、円安はしばらく続くだろう」とし「流通など国内内需産業も円安ショックの長期化に備える必要がある」と指摘した。
円安の襲撃…韓国の日本人観光客が急減(2)
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