キム・ヨナのチケットパワーはすごかった。キム・ヨナの出場で無料入場だった大会が有料大会に変わり、さらには闇チケットまで登場した。

キム・ヨナは４日から３日間にわたりソウルで開かれる第６７回全国男女総合フィギュア選手権大会に出場する。キム・ヨナはこの大会でキム・ヘジン、パク・ソヨンら恐ろしいほど成長した若手と１枚しかない世界選手権大会の出場チケットをめぐり競い合う。

キム・ヨナが勝つと予想するのは難しくない。しかし２００７年の冬季体育大会以来６年ぶりとなる国内大会という点、韓国でキム・ヨナの大会プログラムを鑑賞できる最後のチャンスという点がファンの関心を増幅させた。


キム・ヨナのチケットは昨年１２月２７日に前売りが始まると１０分ほどで売り切れた。３６００席のチケットが売り切れた後もフィギュアファンはあきらめなかった。ファンサイトと掲示板を中心にチケットを求める行列が続き、闇取引によるチケットも登場した。ポータルサイト掲示板でチケットを求めたあるネットユーザーは、「ダフ屋から連絡がきた。４席で２０万ウォンを要求した」と明らかにした。Ａ席１万９８００ウォン、Ｂ席１万５４００ウォンのチケット価格が何倍にも高騰しているのだ。キム・ヨナが出場する５日と６日には現場にもダフ屋が現われる可能性が大きい。

大韓スケート連盟は結局追加でチケットを販売することに決めた。視野が妨げられるという理由で売らなかった１２００席を開放することにしたのだ。スケート連盟関係者は、「チケットが売り切れた翌日に業務がまひするほど問い合わせが殺到した。結局予定になかった追加販売を決めた」と打ち明けた。２日午後５時に始まった追加販売も１０分で終わった。

韓国内での総合選手権はこれまで無料で行われていた。選手の家族とフィギュア関係者のほかに観客がいなかったためだ。スケート連盟関係者は、「ファンが多く集まれば安全問題も考えなくてはならないため大会を有料化した。それでもこれほどとは思わなかった」と驚いていた。