盧武鉉大統領と李明博大統領は就任に先立ち、次期大統領の身分で4強に特使を派遣した。「北東アジアバランサー論」を打ち出しながら4強との関係再確立を図った盧大統領としては、事前に自分の立場を該当国に説明する必要があったという。李大統領の場合にも、政権交代に伴う外交路線の変化を主要国にあらかじめ知らせる必要があったのかもしれない。このため政府与党の重鎮や次期大統領の側近を4強に送ったが、成果をめぐっては当時も意見が分かれた。特使の資格と役割、礼遇をめぐる論争と葛藤のため、かえって逆効果が生じる場合もあったという。
現実的に韓国の外交で4強が占める比重を無視することはできないが、今の韓国の対外的地位は過去とは違う。政治・経済的に欧州連合(EU)や東南アジア、中東、中央アジア、アフリカ、南米の重要性がますます高まっている。「中堅国家(middle power)」外交のためには似た規模の国との協力も重要だ。4強だけを重視して特使を派遣するのは、小利のため大利を失うおそれもある。
現実的に韓国の外交で4強が占める比重を無視することはできないが、今の韓国の対外的地位は過去とは違う。政治・経済的に欧州連合(EU)や東南アジア、中東、中央アジア、アフリカ、南米の重要性がますます高まっている。「中堅国家(middle power)」外交のためには似た規模の国との協力も重要だ。4強だけを重視して特使を派遣するのは、小利のため大利を失うおそれもある。
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