福岡の病院が韓国人を対象に安全性が検証されていない幹細胞手術を行っていると日本のメディアが報道し議論を呼んでいる。
毎日新聞は22日、福岡市博多区の新宿クリニック博多院が韓国のバイオベンチャーRNLバイオから患者の紹介を受け、同社が培養・保管する幹細胞を、同院で複数の日本人医師が点滴や注射で投与していると報じた。毎月500人近い韓国人にこうした治療を実施しているという。
同紙によると、病院側は「韓国人に、本人の脂肪から取り出した『間葉系幹細胞』を投与している」と説明し、糖尿病や心臓病、関節リウマチ、パーキンソン病など多くの病気を治せるとしている。
また、「R社は幹細胞の保管料などとして患者と1000万〜3000万ウォン(80万〜240万円)の契約を結ぶ。日本など規制がない外国の医療機関に協力金を支払い、患者を紹介する」と報じた。韓国では幹細胞を利用した治療行為が薬事法で禁止されているが、日本では規制がない点を利用したものだ。
韓国のバイオベンチャーの紹介で2009年からこれまでに日本で幹細胞手術を受けた患者は3702人。延べ5399回に達した。同社は中国にも患者を紹介し、2008年以降に1万1489人が2万2075回の投与を受けた。
問題は安全性だ。同紙は「動物実験では、幹細胞投与後に血管が血栓で詰まり死ぬ例が報告されている」とし、幹細胞治療の効果や安全性をめぐっては多くの課題があるとしている。2010年には同社が所有する京都市内のクリニックで、幹細胞投与を受けた糖尿病の韓国人男性が、肺塞栓で死亡したという。
病院側は、「ほかに治療法がなく幹細胞に最後の望みを託す患者もいる。今は韓国人対象に勉強も兼ねた準備の段階だが、将来は日本人にも投与したい」と話している。
幹細胞手術をめぐる議論が拡散したことを受け、日本政府が、幹細胞の「培養」と「使用」の2段階で規制する方針を固めたと同紙は伝えている。
毎日新聞は22日、福岡市博多区の新宿クリニック博多院が韓国のバイオベンチャーRNLバイオから患者の紹介を受け、同社が培養・保管する幹細胞を、同院で複数の日本人医師が点滴や注射で投与していると報じた。毎月500人近い韓国人にこうした治療を実施しているという。
同紙によると、病院側は「韓国人に、本人の脂肪から取り出した『間葉系幹細胞』を投与している」と説明し、糖尿病や心臓病、関節リウマチ、パーキンソン病など多くの病気を治せるとしている。
また、「R社は幹細胞の保管料などとして患者と1000万〜3000万ウォン(80万〜240万円)の契約を結ぶ。日本など規制がない外国の医療機関に協力金を支払い、患者を紹介する」と報じた。韓国では幹細胞を利用した治療行為が薬事法で禁止されているが、日本では規制がない点を利用したものだ。
韓国のバイオベンチャーの紹介で2009年からこれまでに日本で幹細胞手術を受けた患者は3702人。延べ5399回に達した。同社は中国にも患者を紹介し、2008年以降に1万1489人が2万2075回の投与を受けた。
問題は安全性だ。同紙は「動物実験では、幹細胞投与後に血管が血栓で詰まり死ぬ例が報告されている」とし、幹細胞治療の効果や安全性をめぐっては多くの課題があるとしている。2010年には同社が所有する京都市内のクリニックで、幹細胞投与を受けた糖尿病の韓国人男性が、肺塞栓で死亡したという。
病院側は、「ほかに治療法がなく幹細胞に最後の望みを託す患者もいる。今は韓国人対象に勉強も兼ねた準備の段階だが、将来は日本人にも投与したい」と話している。
幹細胞手術をめぐる議論が拡散したことを受け、日本政府が、幹細胞の「培養」と「使用」の2段階で規制する方針を固めたと同紙は伝えている。
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