進むウォン高(資料:韓国金融監督院)。
だがよく見ると韓国内の状況は異なる動きを見せている。昨年は韓国銀行が基準金利を引き上げるなど景気回復への期待感が大きかった。しかし現在は景気が悪くなる低成長局面が本格化し、韓国銀行は反対に基準金利を2度も引き下げた。物価が大きく上がった昨年はウォン高が物価負担を減らす役割をしたが、物価が安定傾向を見せている今年は得られるものも多くない。延世(ヨンセ)大学のソン・テユン教授は、「今年は大統領選挙まで行われるため、通貨当局で積極的な通貨拡大政策を展開しにくい。ウォン高傾向は韓国の輸出競争力を弱めるだけの否定的要因として作用している」と診断した。
この記事を読んで…