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<北ミサイル発射予告>「羅老」はよくて「銀河3号」は打ち上げてはいけない理由

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国は羅老(ナロ)号を打ち上げるのに北朝鮮はなぜ銀河(ウンハ)-3号を打ち上げてはいけないのか。韓国内進歩陣営の主張だ。北朝鮮の自主的宇宙開発権利をそのまま認めようという立場だ。果たしてそうか。北朝鮮の長距離ロケットを取り囲んだ誤った認識を問答式で解いてみる。

Q.同じ衛星なら韓国は羅老号を打ち上げてもかまわないのにどうして北朝鮮は銀河-3号を打ち上げてはいけないのか。

A.北朝鮮が衛星の名前を銀河につけようが、韓国と同じように「羅老号」としても発射すれば不法だ。北朝鮮はロケットを開発して核兵器運搬手段に利用しようとする意図を持っているためだ。 国連安保理決議案1718号と1874号はミサイル技術を使った北朝鮮の衛星発射を禁止している。中国も2日、「宇宙利用権利は国連安保理決議案の制限を受けなければならない」と強調した。


Q.それでは北朝鮮が核を放棄するなら、その時はロケットを打ち上げてもかまわないか。

A.2005年に合意した9・19共同声明により北朝鮮がすべての現存する核計画を放棄して、核拡散禁止条約(NPT)体制に復帰し国際社会の責任ある一員として義務を果たす場合、各国の平和的宇宙利用権利により衛星をのせてロケットを打ち上げることができる。

Q.韓国の羅老号とは何が違うのか。

A.人工衛星発射体と長距離ミサイルは技術的に同一だ。ロケットに核や武器など弾頭を結合すれば弾道ミサイル、衛星を搭載すれば宇宙発射体となる。また、北朝鮮ミサイルはヒドラジンという燃料を使う。酸化剤では四酸化二窒素を使う。これらの物質は常温で運用するのでミサイルに転用することがはるかに容易だ。一方、韓国の羅老号は液体ケロシンを使い酸化剤には沸点がマイナス185度の極低温液体酸素を使う。このため軍事用、すなわちミサイルとしては使うことができない。

Q.ロケットなのか、ミサイルと呼ばなければならないのか。

A.北朝鮮はミサイル発射実験を衛星発射と偽装しているというのが国際社会の共通した認識だ。 これに伴い、韓国政府は「長距離ミサイル」という用語で統一している。しかも今回のロケット発射は射程距離1万キロメートルで、米国本土全域を打撃できる「大陸間弾道ミサイル(ICBM)」技術確保を目標にしたと推定される。国防部も5日、「4月に発射された銀河3号の1段ロケット燃焼時間(130秒)を計算した結果、成功したとすれば射程距離が1万キロメートルに達しただろう」としながら「今回のロケットもやはり銀河3号と同一なだけに同じ目標だろう」と話した。2009年に発射されたテポドン2号の1段ロケット燃焼時間は112秒であり、射程距離が6700キロメートルであった。



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