統合進歩党が北朝鮮のミサイル発射計画のニュースが伝えられると「羅老(ナロ)号と同じだ」という立場を出した。韓国の人なのか北朝鮮の人なのか区別ができないほどあきれる。北朝鮮は延坪島(ヨンピョンド)砲撃挑発を敢行し、核実験もした。そのような北朝鮮がいまやミサイルの脅威で韓半島に不安を加重させようとしている。こうした中で発射しようとする北朝鮮の攻撃型ミサイルがどうして人工衛星を宇宙空間に打ち上げようとする韓国の羅老号と同じなのか?
北朝鮮のミサイルはヒドラジンという燃料を使い、酸化剤として四酸化二窒素を使うが、これらの物質は常温で運用するためミサイルに転用することははるかに簡単だ。猛毒性燃料のため吸入するだけで致命的なことから防毒マスクをして作業しなければならない程度だ。中国はこの燃料を使ったロケットが墜落し集落に落ちたため多くの死傷者を出したこともある。
羅老号は燃料に液体ケロシンを使い酸化剤には沸点がマイナス185度の極低温液体酸素を使う。そのために軍事用への転換が難しい。ただ人工衛星を打ち上げるためのロケットだ。
北朝鮮が人工衛星打ち上げ用ロケットだといくら強弁しても2つの観点からミサイルであることは明らかだ。まず人工衛星運用能力がない北朝鮮だ。人工衛星を打ち上げるというのに北朝鮮の人工衛星は重さが50~100キログラム程度で実用的にはまったく使い道がない。人工衛星を打ち上げると意地を張ってもこれを運用する経済力がない北朝鮮だ。
韓国は人工衛星「アリラン」と「千里眼」などを運用している。これらは重さ1トンを超える人工衛星だ。天気予報ができる各種情報を得たり、地球資源の観測と北朝鮮が何をしているかを見ることができる。韓国はまだ独自に人工衛星を打ち上げられるロケットがなく、巨額を支払ってフランスや日本に打ち上げを頼んでいる。役に立つ実用衛星なのでお金を払ってそのようにしているのだ。羅老号に載せられる人工衛星は重さ100キログラムで科学衛星だ。科学実験をする小さな衛星で、韓国型ロケットを開発するための前段階として価値があるもので、実用性はほとんどない。
貧しい北朝鮮が実用衛星でもない科学衛星を巨額をかけて打ち上げる理由はない。4月に北朝鮮のミサイル発射が失敗した時にこの光景を見守った日本のH-2ロケット開発総責任者の五代富文博士は北朝鮮が公開した人工衛星写真を見て、まるで1960年代の役立たずの人工衛星の姿だと酷評したことがある。北朝鮮が言うロケットはミサイルであるのは明らかだ。
【時論】北朝鮮のミサイルは羅老号とは違う(2)
北朝鮮のミサイルはヒドラジンという燃料を使い、酸化剤として四酸化二窒素を使うが、これらの物質は常温で運用するためミサイルに転用することははるかに簡単だ。猛毒性燃料のため吸入するだけで致命的なことから防毒マスクをして作業しなければならない程度だ。中国はこの燃料を使ったロケットが墜落し集落に落ちたため多くの死傷者を出したこともある。
羅老号は燃料に液体ケロシンを使い酸化剤には沸点がマイナス185度の極低温液体酸素を使う。そのために軍事用への転換が難しい。ただ人工衛星を打ち上げるためのロケットだ。
北朝鮮が人工衛星打ち上げ用ロケットだといくら強弁しても2つの観点からミサイルであることは明らかだ。まず人工衛星運用能力がない北朝鮮だ。人工衛星を打ち上げるというのに北朝鮮の人工衛星は重さが50~100キログラム程度で実用的にはまったく使い道がない。人工衛星を打ち上げると意地を張ってもこれを運用する経済力がない北朝鮮だ。
韓国は人工衛星「アリラン」と「千里眼」などを運用している。これらは重さ1トンを超える人工衛星だ。天気予報ができる各種情報を得たり、地球資源の観測と北朝鮮が何をしているかを見ることができる。韓国はまだ独自に人工衛星を打ち上げられるロケットがなく、巨額を支払ってフランスや日本に打ち上げを頼んでいる。役に立つ実用衛星なのでお金を払ってそのようにしているのだ。羅老号に載せられる人工衛星は重さ100キログラムで科学衛星だ。科学実験をする小さな衛星で、韓国型ロケットを開発するための前段階として価値があるもので、実用性はほとんどない。
貧しい北朝鮮が実用衛星でもない科学衛星を巨額をかけて打ち上げる理由はない。4月に北朝鮮のミサイル発射が失敗した時にこの光景を見守った日本のH-2ロケット開発総責任者の五代富文博士は北朝鮮が公開した人工衛星写真を見て、まるで1960年代の役立たずの人工衛星の姿だと酷評したことがある。北朝鮮が言うロケットはミサイルであるのは明らかだ。
【時論】北朝鮮のミサイルは羅老号とは違う(2)
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