文在寅(ムン・ジェイン)民主統合党、安哲秀(アン・チョルス)無所属大統領候補間の一本化に向けたテレビ討論が21日午後11時15分から100分間、ソウル孝昌洞(ヒョチャンドン)の白凡記念館で行われた。討論が行われている間、記念館ロビーにすえられた臨時記者室で記者が討論会を見守り取材に熱中している。
文候補は「候補一本化交渉が進まないが、明日(22日)すぐにも会うのはどうか」と提案すると、安候補は「そうできればいい。多くの国民がもどかしく感じている。一緒に会ってよい案が出ればいい」と答えた。これを受け、膠着状態にあった候補一本化ルール交渉が、2人の談判で解決するかどうかが注目される。
この日の討論は午後11時15分からJTBCと地上波3局などの共同生中継で100分間行われた。候補一本化選出方式をめぐり文候補は「政権交代を望む国民から誰がより多くの支持を受けるかが(候補一本化の)基準」と強調した半面、安候補は「候補一本化は誰が野党の首長として適しているかを選ぶのではなく、朴槿恵(パク・クネ)セヌリ党候補と戦って勝ている代表を選ぶ」と反論した。
候補一本化ルール交渉をめぐっても文候補は「お互いの主張が異なれば、譲歩しながら折衷点を求めるべきだが、(安候補側は)最初の主張と少しも変わらないのでもどかしい」と指摘した。これに対し安候補は「全く譲歩していないというのは事実でない。私たちが提案し(文候補側が)受け入れるのが難しいとして、交渉が進行していないと理解している」と主張した。
この日、文候補は「国政は失敗や試行錯誤が許されず、練習する時間もない。よい意志だけではいけない」とし「私が最もよく準備できている候補」と国政の経験と安定感を強調した。一方、安候補は「多くの人々が私の手を握って変えてほしいと話している。政治が機能してこそ国民が安心する」とし「苦しんでいる人たちの涙を拭う政治、悔しい思いをしている人たちに常識が通用することを見せる政治が私がしたい新しい政治」と政治革新を浮き彫りにした。
これに先立って行われた双方チーム間の候補一本化交渉では、セヌリ党支持者を除いて単純に文・安候補の支持度を問おうという文候補側と、朴槿恵候補と文・安候補がそれぞれ2者対決をした場合の支持度を比較して単一候補を決めようという安候補が対立し、平行線をたどった。
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