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【社説】習近平時代、中国の挑戦と課題=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
今後10年間、13億人口を導いていく新指導部選出のための第18回中国共産党全国代表大会(党大会)が昨日開幕した。習近平副主席が胡錦濤の後に続いて党総書記と国家主席職を継承することがすでに内定している状態だ。バラク・オバマ大統領の勝利で幕を下ろした米国大統領選挙が終わるや否や世界が北京に注目している。

ここ10年間、中国は輝かしい発展を成し遂げた。年平均10.8%の経済成長を繰り返しながら日本を抜いて世界2位の経済大国にのぼった。1人当りの国内総生産(GDP)も1135ドルから5432ドルに増えた。世界最大の輸出国であり、世界最大の外国為替保有国だ。 だがグローバル経済危機以後、世界経済が長期沈滞の局面に入りながら低賃金に依存した輸出中心型成長モデルは限界をみせている。国有企業中心の国家資本主義は資源の歪曲と構造的腐敗の原因になっている。ますます広がる所得格差と都農格差は社会安定を深刻に脅かしている。所得水準が高まり政治的透明性に対する要求も高まっている。内需中心の新しい成長動力を確保して、腐敗と格差を解消しながら政治改革を推進することは、これ以上先送りすることはできない緊急課題として登場した。習近平体制が直面することになる対内的挑戦だ。

米国との関係設定は習近平体制が当面する最も大きい対外的挑戦になるだろう。中国の台頭で世界の中心がアジアに移動し、米国は「アジアへの回帰(Pivot to Asia)」を宣言して中国に対する牽制を強化している。オバマ大統領は中国を敵であり、パートナーと規定している。習近平の言動よって、敵にも味方にも成り得るという意味だ。国力が大きくなって利害関係が全地球的に拡大しながら、中国は“平和的”浮上から“攻勢的”浮上に切り替える兆しを見せている。尖閣(中国名釣魚島)諸島紛争で既存の現状維持政策を捨てて、攻勢的かつ積極的に領有権を主張しているのが代表的事例だ。韓半島と台湾、東シナ海と南シナ海を取り囲んで米国と中国が衝突する可能性を排除できないということだ。


12月に大統領選挙で選出される次期韓国大統領は、オバマ-習近平が導いていく新しいG2時代に対抗して国の安全と危機と国益を守護しなければならないという重大な責任を抱え込むことになる。米国と中国の間に挟まった私たちの特殊な境遇を考慮した場合、高度な戦略的思考と冷徹な判断力が要求される。 米国と中国両側からラブコールを受ける状況は毒が入ったリンゴになり得る。北朝鮮問題を解決して将来統一を成し遂げるためには米国との同盟関係を賢く活用しながら中国との戦略的協力パートナー関係もまた内容があるように維持・発展させなければならない。米中葛藤が深化すれば韓国の位置づけは難しくなるほかない。米・中葛藤を予防して緩和する仲裁者であり、米・中関係から抜けてはならない核心連結の輪の役割をするところで活路を見出す知恵が切実だ。



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