原発部品納品の不正が明らかになり、韓国水力原子力の管理体制が問われている。
韓国水力原子力によると古里(コリ)、月城(ウォルソン)、霊光(ヨングァン)、蔚珍(ウルチン)の4カ所の原子力本部の23基の原子力発電所に部品を調達する業者は300社余りだ。通称「エージェンシー(代理人)」と呼ばれるこれら業者は、原子炉、タービン発電機、補助建物などに使われる部品を直接生産するのではない。一種の仲介商だ。メーカーと契約を結び韓国水力原子力に部品を販売する方式だ。韓国水力原子力のペク・フン技術役は、「100万個を超える部品をわれわれが直接購入するのは不可能だ。エージェンシーが1カ所でさまざまなメーカーから部品を受け取り各発電所に納品する構造だ」と話した。今回偽造検証書を使った8社もこうしたエージェンシーだった。
韓国水力原子力の納品構造は当初から不正が生まれやすい構造というのが専門家らの指摘だ。エージェンシーと取り引きするメーカーが数万社に達し、韓国水力原子力も正確な数がわからないというのがまず問題だ。納品手続き監視に徹底しても「死角地帯」ができるほかないという話だ。与党セヌリ党のホン・イルピョ議員は、「納品不正のサインは大分以前から現れていたが、韓国水力原子力の独自の監査機能はまひしていた」として外部監督強化が必要だと指摘した。韓国水力原子力によると2007年から最近まで不良資材購入と入札規定違反など納品不正だけ53件に達した。年平均10件を超える。
韓国水力原子力、原発部品納品会社の数も知らず(2)
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